J2ジュビロ磐田が攻撃的スタイルの構築を着々と進めている。
鹿児島キャンプ10日目の28日は午前練習を行った。実戦形式のメニューに重きを置いて調整。GKも含めた最終ラインからボールをつなぐ攻撃を何度も繰り返した。
基本布陣は4バック。攻撃時には両サイドバックがピッチ中央付近に位置取り、組み立て役となる。センターバック2人からボールを配給しながら相手を押し込む戦術の浸透を図った。J2のロアッソ熊本から今季加入したDF江崎巧朗(24)は「GKも含めてビルドアップしながら前進していく」。今季から指揮を執るジョン・ハッチンソン監督(45)が求めるプレーをピッチ上で体現した。
新たな取り組みは徐々に形になってきた。攻撃時に人数をかけるため、リスク管理も重要なポイント。J1柏レイソルから加入したDF川口尚紀(30)は「ボールを失うと後ろが手薄になる。カバリングも大事」と強調した。今後は実戦を通じてさらに成熟度を上げていく。
明日29日は完全非公開で調整予定。川口は「やりたいことは順調にきている。試合を通じてチームとしての答え合わせをやっていきたい」と、先を見据えた。【神谷亮磨】