編集後記

編集後記


 みなさん、こんにちは。年が明けてから矢継ぎ早に日本の地方自治体のNYでの投資や観光誘致のイベントがニューヨークで続いています。4月13日に開幕する大阪・関西万博のPRにミャクミャクがNYで宣伝した先週号、同じ号では岩手県、続いて、今週は、北海道と岡山県備前市、コンベンションセンターのNY NOWの見本市には和歌山県や福島県からも商品が展示されました。岩手県盛岡市は一昨年にニューヨークタイムズ紙が出した旅行観光特集で世界で訪れるべき52都市の2番目に名前が上り、それ以来世界中から観光客が押し寄せているそうです。さらに海外からの観光客を呼び込もうと達増知事が来米してわんこそばを食べてPRしてましたね。北海道は札幌ラーメンに加えてGX投資の誘致セミナーで経済活動の拠点としての魅力もアピールしました。備前焼もアメリカ人にとっては新鮮だったようです。いずれも、会場はジャパン・ソサエティー(JS)でした。日本食の食材をレストラン関係者にPRするのとは違い、一般のアメリカ人に広く日本の魅力を伝える場所としては、アメリカ人会員が多いJSはうってつけです。なぜなら日本に関心のない人に日本の魅力を伝えようと思ってもかなり難しいからです。ジャパン・ソサエティーには日本に関心を持っている人たちが集まっているから、もっともっと日本を好きになってもらうにはかなり効果的といえます。ただ、本当に大切なことは、日本に興味のない人に関心を持ってもらうことですが、日本政府が「対日理解の増進」と分かりやすい言葉で色々いろやっている努力がそれなのかもしれませんが、ホームステイのホストファミリーとの友情など、草の根レベルでの友好増進が一番かもしれません。5月のジャパン・パレードなんかは、日本のことをあまりよく知らないアメリカ人に日本を知ってもらう、いい入り口になるかもしれませんね。それでは、みなさんよい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)