海の音楽
海に面した国や、島国の音楽、そして海をテーマにした音楽の特集。
夏らしくいいテーマですね。とってもいい曲がたくさんかかりました。
Purnamasi Yogamaya「Sweet Love」
リトアニアの女性シンガーソングライター:エグレ・シルヴィディテ(Egle Sirvydyte)のニューエイジ系のプレジェクト:プルナマッシ・ヨーガマヤ(Purnamasi Yogamaya)の初アルバム『Oh My Beloved』から。ピアノ、ドラムス、ギター、チェロなどアコースティックな楽器と現代的な音響を組み合わせた、いかにも北ヨーロッパらしい室内楽ボーカル作品。
Slawek Jaskulke「Sea 1」
ポーランド人のピアニスト:スワヴェク・ヤスクウケ。彼はポーランド北部のバルト海に面した町:ソポトに暮らし、2014年、海をテーマにしたアルバム『Sea』で世界的に注目されるようになりました。
Sigur Ros「Saeglopur」
アイスランドの日本でも人気のポスト・ロックのバンド:シガー・ロス。轟音ギターとロマンティックなメロディ、ボーカリスト:ヨンシーの中性的な歌声で北極圏の夜明けを描いているようです。彼らは自分たちで作り上げた造語の「ホープランド語」とアイスランド語を混ぜて歌っています。2005年の傑作アルバム『Takk...』から、遭難した船乗りを意味する曲。
Penguin Cafe「Solaris(Cornelius Mix)」
親子二代に渡り50年近くも続いているグループ「ペンギン・カフェ・オーケストラ」と「ペンギン・カフェ」。「ペンギン・カフェ・オーケストラ」はイギリス人のクラシック音楽のギタリストで作曲家:サイモン・ジェフスにより1973年に結成されました。そして、1976年にアルバム『ようこそペンギン・カフェへ』でデビュー。アフリカ音楽、カリブ音楽、ケルト音楽などの民族音楽にミニマル音楽、現代音楽などをミックスし、軽快な室内楽として表現し注目を集め始めました。1980年代になるとアンビエント音楽、環境音楽のブームに伴い彼らの音が世界的に注目されるようになり、日本でもテレビのCMや舞台などで彼らの曲が用いられました。電話の待ち受け音をループにしたミニマル音楽やジンバブエの親指ピアノの名曲など、それまであまり知られていなかった手法や民族音楽をポピュラーにする役目も果たしました。1990年代以降もマイペースに活動を続けて来ましたが、1997年にサイモン・ジェフスが47歳の若さで脳腫瘍で死亡。グループは活動を停止してしまいました。2007年サイモン・ジェフスの10周忌を記念して一部のバンド・メンバーとサイモンの息子アーサー・ジェフスが集まり、3日間の特別公演が行われました。それを機にアーサーが父の遺志を受け継ぎ若手の新たなメンバーを加えて「ペンギン・カフェ」として再始動。以来「ペンギン・カフェ」は4枚のアルバムを発表し、今も活動を続けています。
この曲は新生「ペンギン・カフェ」の3作目のアルバム『The Imperfect Sea』から日本のコーネリアスがリミックスした曲です。
Sam Lee「Jasper Sea(碧玉の海)」
イギリスの漂白の民:トラベラーズのもとを訪ね歩き、伝承感を学び、現代的なスタイルで歌い継ぐ男性シンガー:サム・リー。彼の最新作『Old Wow』は、彼がスコットランドの山岳地帯を訪れていた時に、空から急降下してきた鷹を見て感銘を受け、イギリスの自然をテーマにして作り上げました。