ライフ 決算/3~11月営業利益8%減、物件費・人件費増加の影響で
2025年01月10日 15:49 / 決算
ライフコーポレーションが1月10日に発表した2025年2月期第3四半期決算によると、営業収益6328億8500万円(前年同期比5.1%増)、営業利益176億8800万円(8.0%減)、経常利益183億4000万円(7.6%減)、親会社に帰属する当期利益128億1300万円(3.4%減)となった。
新規出店、ネットスーパーの拡大、「BIO-RAL(ビオラル)」などのプライベートブランド商品の強化、鮮度・おいしさを追求した商品施策などを実施して増収に。一方、新規出店に伴う賃借料など各種物件費の増加に加え、人への投資・処遇改善に伴う人件費増加などの影響で減益となった。
セグメント別の業績では、「小売事業」の営業収益は6326億7000万円(5.0%増)、セグメント利益180億6400万円(7.6%減)だった。部門別売上高は、生鮮食品部門2666億600万円(5.7%増)、一般食品部門2739億9000万円(5.1%増)、生活関連用品部門517億3600万円(2.8%増)、衣料品部門170億2600万円(1.6%減)となった。「その他」ではライフフィナンシャルサービスの営業収益が21億3300万円(3.3%増)、セグメント利益2億7600万円(9.7%減)だった。
2023年度からスタートした「第七次中期経営計画」に基づく経営戦略推進の具体的な取り組みとして、3月にBIO-RAL事業本部を立ち上げ、オーガニック、ローカル、ヘルシー、サステナビリティのコンセプトに沿った「ビオラル」商品の開発強化に加え、「ビオラル」店舗を2店舗新設し、既存店舗でも「ビオラル」コーナーを充実させるなど同質化競争からの脱却を推進。
また、2021年2月から日配品を対象として導入を開始したAI需要予測による発注自動化サービスを生鮮部門の発注にも範囲を広げ、ほぼ全店で稼働するなど作業軽減や業務効率化の取り組みを強化。スマホ決済サービス拡大への対応として、新たに「d払い」「au PAY」「楽天ペイ」を10月から全店舗で導入した。
新規店舗としては、3月に池袋三丁目店(東京都)、ビオラルみのおキューズモール店(大阪府)、ビオラル国立駅前店(東京都)、4月にソコラ所沢店(埼玉県)、5月に目黒八雲店(東京都)、6月に松ヶ崎店(京都府)、7月に吉祥寺駅前店(東京都)、8月に芦屋呉川町店(兵庫県)、10月にさいか屋藤沢店(神奈川県)、11月に東天満店(大阪府)を出店し、2店舗を閉店した。既存店舗では、高井田店、西九条店、千川駅前店、南津守店、さいたま新都心店で、「ビオラル」商品や冷凍食品・手作りパン・惣菜などの品ぞろえを拡充する改装を実施した。
通期は、営業収益8534億円(5.4%増)、営業利益247億円(2.4%増)、経常利益255億円(2.2%増)、親会社に帰属する当期利益170億円(0.4%増)を見込んでいる。
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