米南部ジョージア州で昨年、不法移民に殺害された22歳の女子看護学生、レイケン・ライリーさんの名前を冠し、不法移民の取り締まりを強化する「レイケン・ライリー法」が29日に成立した。レイケンさんの母は娘の死を無駄にしないよう訴えた。米メディアが報じた。
レイケンさんは昨年2月、ジョージア州アセンズでジョギング中に南米ベネズエラ出身の不法移民の男に殺害された。男は終身刑が確定した。男は不法入国した後に、万引きなどで逮捕されながら釈放されていたため、不法移民の摘発の在り方が問われていた。
レイケン・ライリー法は、殺人や暴行だけでなく万引などの疑いで逮捕された不法移民の拘束継続を義務付ける内容で、トランプ大統領が選挙戦で成立を公約にしていた。
ホワイトハウスで行われた署名式でトランプ氏は「この法律は画期的で、数え切れないほど多くの国民の命を救うことになるだろう」と強調。同席したレイケンさんの母、アリソン・フィリップスさんは「トランプ氏は約束を守る人だ。娘は帰ってこないが、その命が人々の命を救うことを望む」と話した。