岩手県大船渡市の大規模山林火災で、消防などは6日、延焼が広がっていないか警戒を続けた。これまでに市面積の9%に当たる約2900ヘクタールが焼失。5日にまとまった雨が降り、地元消防は地上の調査では延焼拡大が見られなかったと明らかにしていた。天候状況を見ながら、ヘリコプターによる偵察を行う。
県の担当者によると、6日朝の時点で煙が上がっている場所があり、消火活動を進める。自衛隊ヘリによる消火活動も始まった。
市によると、火災は2月26日に発生し、三陸町綾里の6地区と赤崎町外口地区で住宅や作業場など計78棟が焼失。1896世帯4596人に対する避難指示が続き、5日午後6時時点で避難所に1239人、親戚宅などに3055人が身を寄せている。