国民民主党の玉木雄一郎代表は10日、高額療養費制度の自己負担上限額引き上げの8月実施見送りに伴い、参院で令和7年度予算案の修正を行うことについて、「参院で修正するのであれば、衆院に戻して、予算委員会、集中審議を開いて議論し直すべきだ」と述べた。国会内で記者団の取材に答えた。
玉木氏は衆院で予算案を審議し直す場合、「(現予算案は)われわれがずっと求めてきた年収103万円の壁の引き上げも複雑かつ不十分な内容に仕上げている。ガソリン価格が高いということにも応えていない」と指摘。その上で、「(衆院に)戻ってくるのであればもう一回しっかりと議論し、より広範な民意を反映した予算に作り直そう」と訴えた。
自民党内で提出見送り論が出ている年金制度改革関連法案については、「選挙に不利だから国会提出を見送るとか、そんな腰の定まらないことはやめてもらいたい。選挙を意識して先送りすることはあってはならない」と苦言を呈した。