神戸市は30日、同僚3人を部屋に閉じ込め、けがをさせたとして、環境局兵庫事業所の男性職員(49)、監禁などをあおったとして、同東灘事業所の男性技術職員(42)をそれぞれ懲戒免職にした。
市によると、男性職員は東灘事業所の同僚3人らと今年1月に新年会をする予定だったが、断られた。しかし、技術職員に「(3人は)他で飲み歩くつもりだ」などと唆され、昨年12月1日、3人を兵庫事業所に呼び出し、30分~1時間にわたって同事業所の休憩室に閉じこめた。さらに、「新年会を断った理由は嘘だろ」などと言い、うち1人に平手打ちをしてけがをさせた。
技術職員は同僚同士をもめさせ、自身が仲裁する場を作ろうと画策していたとみられる。市の調査で、過去にも複数の同僚をもめさせて、仲裁し、「助けてやったやろ」などと言い、数人から1人数百万円の金を受け取ったこともあったという。
市の聴取に男性職員は監禁したことなどを認めたが、技術職員は「あおってはいない」と否定している。市は30日、管理責任を怠ったとして男性職員の上司2人も戒告処分にした。