ガザからロケット弾300発、イスラエルは70カ所空爆

 【中東支局】イスラエル南部へ12日、パレスチナ自治区ガザからロケット弾や迫撃砲弾など約300発が飛来し、同国軍は報復のためガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマス系のテレビ局など約70カ所を空爆した。ロイター通信などによると、ガザ側で少なくとも戦闘員3人が死亡、イスラエル側では兵士数人が負傷した。最近では最大規模の応酬とみられる。

 これに先立つ11日、ガザではイスラエル軍の潜入部隊とハマスの間で銃撃戦が起き、ハマス側の指揮官を含む7人が死亡、イスラエル側にも死者1人が出た。

 同国側は、部隊の任務は情報収集で、ハマス幹部らの暗殺や誘拐が目的ではなかったと説明。ハマスなどは報復を宣言していた。

 事態の緊迫化を受け、イスラエルのネタニヤフ首相は訪問先のパリから急遽帰国し、12日に治安関係閣僚の会議を招集した。

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