「一年の計は元旦にあり」-。
戦国時代の名将・毛利元就が息子に送った手紙の一節とも言われ、物事は最初が肝心で、何事も計画を立てて行いましょう、という意味。今の時代でもよく使われる。そして、お正月に「一年の計」の指針にしたいから、初詣でおみくじを引く人の、何と多いことか。
2025年初出社だった当番デスク・阿部祐亮も自宅近くの「了徳院」という霊験あらたかな寺院で健康と幸せを祈って、おみくじを引いた。
「これが大吉でして。良いことばかり書いてありました。何事も目上の人に相談しろと書いてあったので、局長や部長の指示にはすべて従おうと思っています」
この男、何が何でも出世したいわけだ。
「しかも、3つの願い事が、すべてかなうというんですよ」
3つの願い事? 大人気アニメ「ドラゴンボール」に登場する神龍(シェンロン)は、ドラゴンボールを7個集めると「どんな願いも3つかなえてやろう」と言っていたっけ。
「でも、3つしかかなわないと考えたら、少し考えてしまいますよね」
3つで十分、満足しそうなものだが、人間とは強欲な生き物だ。
「阪神優勝は、別の人が願いそうなので、ボクはそれ以外でお願いしようと思っています」
100円のおみくじでこれだけ楽しめたら、幸せだ。