東京六大学野球のグラウンドが「子供たちの遊び場」に 立大・吉野蓮「子どもの体力は無限」と笑顔

[ 2024年12月14日 22:55 ]

子供たちと触れ合う吉野(撮影・柳内 遼平)
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 東京六大学野球連盟は14日、子供たちの健やかな心身の成長を目的とした社会連携アクション「野球部グランドを子どもたちの遊び場へ」を実施し、明大、法大、立大のグラウンドが開放された。

 立大の埼玉県新座市のグラウンドでは小学生約100人が参加。大学日本代表候補で来秋のドラフト候補に挙がる最速151キロの3年生右腕・吉野蓮投手(3年)は約2時間、サッカーや鬼ごっこなどで交流し「子供の頃を思い出して思いっきり遊べました。普段、小さい子供たちと触れ合う機会がないので非常に良い体験でした」と語った。

 子どもの体力は凄い。リーグ戦での活躍を目指し、普段から猛練習を積む選手たちに負けないダッシュを繰り返した。抜群の身体能力を誇る吉野も「もう子供の体力は無限。結構疲れたんですけど、僕のお父さん、お母さんも疲れながら遊んでいたのかなと思い、頑張りました」。野球を始める前はドッジボール、サッカーなどで体を動かし、道具を使う球技である野球に魅力を感じ、白球を追い始めたという吉野。子供たちと過ごした時間で「無心にボールを拾いにいく無邪気さ。(野球をする上で)考えすぎるのも良くないと思うので、その無邪気さも重要なピースになってくると思う」と初心を取り戻していた。

 3年生で迎えた今年は飛躍のシーズンとなった。2年生までは投手、野手の二刀流でプレーする時期もあったが、今年は投手一本。春は9試合、秋は10試合に救援登板を果たし、立大のブルペンに欠かせない存在に。大学日本代表候補の強化合宿にも招集された。最速151キロの直球、フォークでシンプルに勝負していくスタイルを確立し「来年以降さらに磨きをかけて頑張っていきたい」と手応えをつかんだ。大学ラストイヤーとなる25年に向け「フォークの他の変化球の精度を上げていきたい。カーブ、スライダーを向上させて、春に披露したい」と誓った。

 力いっぱい体を動かし、冬の寒気を吹き飛ばした立大ナインと子どもたち。あす15日は東大、慶大、早大で実施される。(柳内 遼平)

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