三谷幸喜氏 「鎌倉殿」で「やりすぎ」と思った役者 「あんなキャラづけされるとは思わなかったけど…」

[ 2022年12月24日 12:41 ]

三谷幸喜氏
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 脚本家の三谷幸喜氏(61)が24日、ニッポン放送「八木亜希子 LOVE&MELODY」(土曜前8・30)にゲスト出演。脚本を担当して18日に完結したNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)について語った。

 三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本を担当した。大河ドラマとしては61作目で、鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした鎌倉幕府2代執権の北条義時が主人公。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。物語は、江戸幕府まで続く強固な武家政権樹立を決定づけた義時と朝廷の決戦「承久の乱」へと向かった。

 「その演技やりすぎだろ!と思った役者さんはいますか?」というリスナーの質問に、三谷氏は「市原隼人さんですね」と即答して笑いを誘った。

 市原が演じたのは「13人」の一人で常陸の御家人・八田知家。着物の胸元をはだけた着こなしなどが「セクシー」とネット上で大反響を呼び、唯一無二の存在感を発揮した。

 パーソナリティの八木亜希子から「脱ぐとことかですか?」と聞かれ、「だって、全然あんなキャラクターじゃないんだもん」と苦笑。一方で、八田の設定として「13人の御家人の中で、ちょっとキャラクターが薄いんですよ。吾妻鏡(鎌倉幕府による公式の歴史書)とか昔の資料読んでもどんな人かよくわからない。そしたら、鎌倉の道路を舗装工事したりとかを彼が率先してやっていたっていうのがあったんで、じゃあ土木関係の人にしようって思って。後で(時代)考証の人から、全然八田はそんな人じゃありませんよって言われましたけど。たまたま、その時土木工事をしていただけで。別にそんなタイプの人ではないんだけど、キャラクターとしてそういうふうに作っちゃったんで」と回想した。しかし「そこまでは僕は考えてたんですけど、だからといってあんないつも汗かいてるわけでもないし、すごい前はだけて…」と、現場で予想外に展開していったという。

 着物も話が進むことに、どんどんはだけていき、最後には上半身裸になるシーンまであった。「あんなキャラづけをされるとは思わなかったですけど、もう嬉しかったです。逆に途中から僕も乗っかって、エスカレートしてみたりとか」と、キャラクターが濃くなっていったことがうれしかった様子。中盤からは自らも脚本上でキャラ付けに乗っかっていたことを明かした。

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