弁護士の北村晴男氏が24日、自身のユーチューブチャンネルを更新。タレント中居正広の女性トラブルに始まった一連の騒動で大炎上中のフジテレビに言及した。

 中居は芸能界を引退し、国民の視線はガバナンス欠如のフジに注がれている。一昨年6月、中居と当時フジ勤務の女性との間で性的トラブルが発生。同局はただちに事態を把握したものの、昨年12月に一部週刊誌が報じるまで中居を番組に起用し続けていた。

 北村氏はこの構図を故ジャニー喜多川氏のセクハラ裁判と重ね合わせる。2003年に東京高裁でジャニー氏による少年たちへのセクハラ行為が認定されたにも関わらず、フジをはじめ大半のマスメディアが一切報道しなかった。

 北村氏は「大変共通したものを感じるわけです。そんなこと大したことじゃねーよって」と指摘。

 同氏は自局の社員を〝守らなかった〟フジに怒り心頭で「フジテレビは自分のところの大切な社員に対するリスペクトが1ミリもないんですか! 会社は社員に給料を払ってますけど、給料払ってるから働くのは当然だが、経営者の気持ちとして『ありがとう』と。そういうリスペクトの気持ち、これがなかったら経営者はダメなんですよ」と声を大にした。

 さらに「給料出してるから、このくらいの接待は当たり前だ、と。その結果としてタレントと性的行為に及んでも、それは自分たちの責任、大人なんだから勝手にやってくれよ、と。こんな程度の発想では、大事な娘さんを親御さんから預かっている会社の社長、幹部としては最低なんですよ! フジテレビってそんな会社何ですか?ということが問われている」とまくし立てた。

 一連の騒動を受け、CMを差し止めたスポンサーは75社を超えた。北村氏は「これはフジテレビが消滅しても全然おかしくない問題」とズバリ。

 フジは第三者委員会を立ち上げ、3月末に調査結果を公表するとしているが、同氏は「必ずしも公正に調査するとは限らない。(中略)第三者委員会が真実を追求しているかどうか。我々が検証しなければいけない」と力説した。