日本維新の会は12日、国会内で会見し、7月の参院選比例代表に評論家の石平氏の擁立を発表した。

 石平氏は中国出身で、天安門事件をきっかけに母国と決別。日本で中国研究や評論活動を始め、2007年に日本国籍を取得した。中国問題のエキスパートで、保守論陣の間では引っ張りダコとなっている。

 石平氏は「習近平政府が台湾侵攻の危険性があり、もしそういう時代になったら日本の安全保障にとって戦後最大の危機を迎える。『口だけではなく、やってみろ』ということで、中国の脅威に対処し、日本の安全あるいはアジアの平和を守っていくという大きな使命感があって、政治の場に出ることを決意した」と話した。

 維新の岩谷良平幹事長は「石平さんは日本を愛して、もっともっと良くしなければならない。言論のみで変えることは限界があるという思いに駆られ、プレーヤーとして日本の未来を変えていきたい、そんな熱い思いを持って、われわれの仲間になっていただくことになった」と期待を寄せた。