写真:島塚 渓
地図を見る慶安元年(1648年)から寛文元年(1661年)まで、13年の歳月をかけて完成した赤穂城(あこうじょう)。築城を指示したのは、忠臣蔵で有名な浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)のおじいちゃんにあたる浅野長直(あさのながのり)です。
写真:島塚 渓
地図を見る赤穂城は太平の時代に作られたのにも関わらず、戦いを強く意識した構造となっています。本丸を取り囲むように二の丸が配置され、さらにその北側には三の丸を築き、頑強な防備が張り巡らされているんです。
これらの曲輪の総延長は2,847メートル。複雑に入り組んだ迷路のような形をしています。さらに、櫓が10箇所、門は12箇所設置され、現在は埋め立てられていますが、南側は瀬戸内海に面した、海城となっていました。
写真:島塚 渓
地図を見る赤穂城は昭和から平成にかけて、櫓や庭園などの再建が行われ、本丸庭園と二之丸庭園が国の名勝に指定されています。現在、本丸に建物は残っていませんが、御殿などの間取りが描かれるとともに、発掘調査によって見つかった3つの庭園が再現されています。
また、お城のシンボルとも言うべき天守は、当初から築かれることはありませんでした。幕府への遠慮や財政難などの理由が考えられますが、はっきりとしたことは、いまだに分かっていません。それでも、約9メートルの天守台が残されており、石垣の組み方などは迫力十分ですよ!
写真:島塚 渓
地図を見る赤穂と聞いて、多くの人がまず連想するのが忠臣蔵。切腹を命ぜられた主君、浅野内匠頭の無念を晴らすために、大石内蔵助(おおいしくらのすけ)を筆頭とする、47人の義士が仇討ちをする、日本人にはお馴染みのエピソードです。
写真:島塚 渓
地図を見るこの四十七士をはじめ、歴代の藩主などを祀っているのが「大石神社」。赤穂城三の丸の一画にあり、赤穂城からは歩いてすぐに行ける距離にあります。
江戸時代には、表立って大石内蔵助たちを顕彰することができなかったので、明治になって創建を許された神社となっています。主君の仇討ちに成功した四十七士にちなんで、大石神社のご利益は大願成就や願望成就。受験シーズンともなると、多くの参拝客が訪れるスポットとなっています。
写真:島塚 渓
地図を見る赤穂城に隣接した米蔵跡にあるのが、赤穂市立歴史博物館(あこうしりつれきしはくぶつかん)。赤穂浪士と古くからの特産品である塩をメインテーマとして、平成元(1989)年に建設された、史学系の博物館です。
写真:島塚 渓
地図を見る1階の常設展示スペースには、製塩用具を中心に、江戸時代に盛んだった入浜塩田(いりはまえんでん)による製塩法が紹介されています。潮の干満の差を利用して海水を引き入れ、太陽熱や風などによって、砂に塩分を付着させるのが入浜塩田のしくみ。遠浅の地形で干満差が大きく、年間を通じて天候も穏やかな赤穂は、この入浜塩田にうってつけの場所でした。
写真:島塚 渓
地図を見るまた、生産された塩は、塩廻船(しおかいせん)という大型の船によって、大阪や江戸に運ばれました。館内には迫力十分の塩廻船の模型が展示されているので、ぜひチェックしてみてください!
住所:兵庫県赤穂市上仮屋
営業時間:
赤穂城本丸・二之丸庭園(9:00〜16:30)
大石神社祈祷受付時間(8:30〜17:00)
赤穂市立歴史博物館(9:00〜17:00 入館受付は16:30まで 毎週水曜日は休館日)
入場料:赤穂市立歴史博物館(大人 200円、小/中学生 100円)
※赤穂城・大石神社は敷地内散策無料
2019年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/1/10更新)
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