写真:土庄 雄平
地図を見る尾張と三河のちょうど境目に位置し、その独立峰たる山容から、ひと際目立っている豊田市「猿投山(さなげやま)」(標高629m)。アクセス性とその登りやすさから、愛知県における東京の高尾山のようなポジションを獲得しており、四季を通して多くのハイカーが賑わいます。
写真:土庄 雄平
地図を見るこの山の特徴を一言で表せば「気軽に自然の中へ身を置ける里山」!静かで美しい自然の中へふと身を投じて、心洗われる素朴な山歩きが楽しめるのが魅力です。
総じて急激なアップダウンは少なく、まさにハイキングコースと言った雰囲気の道が続き、緑囲まれる道沿いには、可愛らしい野花や渓流が現れます。初めて山の世界に触れるには、もってこいの名山と言えるでしょう。
写真:土庄 雄平
地図を見るコースは様々ですが、一般的に使われるのは麓にある猿投神社(豊田市)から登って、山頂を通過し、雲興寺(瀬戸市)へ抜けるルート!標準タイムは6時間程です。猿投神社・雲興寺ともに市バスが走っているので、アクセスに使うと良いでしょう。
なお、体力に不安がある人は、猿投神社の奥の東の宮近くまで車で向かい、そこから山頂往復というプランも可能です。
<猿投山の基本情報>
住所:愛知県瀬戸市東白坂町
アクセス:猿投神社から徒歩2時間半〜3時間、東の宮から徒歩30分、雲興寺から徒歩3時間
※猿投神社・雲興寺までバス運行あり
写真:土庄 雄平
地図を見る猿投山とともに愛知県の山の中で、高い人気を誇るのが新城市「鳳来寺山」(標高684m)です。こちらは愛知県における和歌山県の高野山的な立ち位置を占めています。
山腹の鳳来東照宮には家康公が主祭神として祀られており、鳳来寺パークウェイという道を使って車で簡単にアクセスできるため、観光名所として人気ですが、実はその裏手には本格的なハイキングルートが存在します。
写真:土庄 雄平
地図を見る鳳来寺から奥の院、そして山頂から鳳来東照宮へ周回する4km弱の道のり。所々眺望が開け、少し岩場もあり、よりアドベンチャーな登山を楽しむことができますよ。しかし、猿投山に比べて足場が若干悪いため、注意が必要です。
また、麓から表参道を経由して、その周回ルートへアクセスする場合、負荷が増して中級者向きの内容へ変わります。最初は、鳳来寺パークウェイの頂上まで車で向かって挑戦するのがベターです!
写真:土庄 雄平
地図を見るなお鳳来寺山山頂から徒歩5分ほどの場所にある瑠璃山(標高695m)は、三河山地の美しい山並みが望める絶景ポイントなので立ち寄りを忘れないように!最後に少し岩を上ることになりますが、それを乗り越えて頂上へ辿り着いたときの達成感と爽快感はひとしおです。
<鳳来寺山の基本情報>
住所:愛知県新城市門谷鳳来寺
アクセス:鳳来寺パークウェイ駐車場から1周3時間、鳳来寺石段から徒歩5時間〜6時間
写真:土庄 雄平
地図を見る三河山地の最高峰である「寧比曽岳(ねびそだけ)」(標高1121m)も愛知ハイカーに親しまれる名山の一つ。最も登りやすいアプローチ方法は、日本屈指の紅葉名所として有名な豊田市足助町・香嵐渓から設楽郡へ抜ける途中にある多賀峠から登るルートです。ここから登れば往復3時間程と、初心者でも無理なく楽しめます。
写真:土庄 雄平
地図を見る前半は杉林、後半は緑に囲まれた森の中を進み、登山道は終始展望がありませんが、山頂へ着くと、そこには三河の美しい山並みが広がります。このギャップが新鮮ですね!春には山頂付近の一本桜が景色にアクセントを加えてくれます。
お弁当を持参して、ピクニック感覚で登ってみてはいかがでしょうか?空気が澄んだ自然の中で食事をとれば、きっとご飯が何倍も美味しく感じるはず!
写真:土庄 雄平
地図を見るなお寧比曽岳が密かに好まれるシーズンは、なんと冬!実は、手軽に楽しめる雪山として県内では有数の人気を誇っており、運が良いと山頂付近で冬の芸術品「樹氷」に出会えることも!また、真っ白に雪化粧した美しい木々のトンネルを、サクサクと雪を踏みしめて進んでいく時間も、冬山ならではの醍醐味です。
<寧比曽岳の基本情報>
住所:愛知県豊田市大多賀町椹木谷
アクセス:大多賀峠から往復3時間
写真:土庄 雄平
地図を見るややマイナーですが、マニアの間で知られる名山が犬山市「継鹿尾山(つがおさん)」(標高273m)!犬山のテーマパーク・日本モンキーパークの裏手に位置しています。これまで紹介した中では、最も標高の低い低山ですが、紅葉の名刹・寂光院から縦走できる東海自然歩道が整備されており、気持ちの良い尾根歩きを楽しむことができます。また善師野からの最短ルートも登り応え抜群!
写真:土庄 雄平
地図を見るそんな手軽なこの山の醍醐味は、夕焼けから夜景の時間帯!山頂からは手前から犬山→岐阜→大垣と都市が連なっているため、光量十分のパノラマ夜景を楽しむことができます。運が良いと、真っ赤なトワイライトに伊吹山の山容が映し出され、そこに夜景がコラボレーションするという絶景が見られることも!
写真:土庄 雄平
地図を見るさらに眼下には、木曽川をバックに存在感を見せる犬山城と周囲の夜景も美しいです。ナイトハイキングは少しハードルが上がりますが、都市部から近く標高も低いため、ライト持参すれば気軽にチャレンジすることが可能!非日常を求めて、夜景を見るための登山を始めてみてはいかがでしょうか?
<継鹿尾山の基本情報>
住所:愛知県犬山市大洞善師野大平
アクセス:善師野登山口から往復1時間半、寂光院から往復1時間
※寂光院は17時以降、境内立ち入り禁止なので注意しましょう。
山というイメージが弱い愛知県ですが、実は初心者が登山入門するのに最適な山が数多く存在します。どの山もルートを選べば無理なく、そして山歩きならではの情趣を楽しむことができる名山ばかり!しかも、それらの山を個別に見ていけば、様々な登山の楽しみ方を示してくれる点に気づくでしょう。
軽いピクニックのような登山から大自然を行く大冒険、世界が非日常へ変わる雪山登山や、圧倒的に美しい夜景が見られるナイトハイキングなど。どれも登山だからこそ出会える世界や楽しみ方があります。
きっと登山にハマること間違いなしの愛知県の名山たち。ぜひ一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
2019年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/4更新)
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