ぺンギンも泳ぐ!ナミビア「リューデリッツ」は砂漠と海の町

ぺンギンも泳ぐ!ナミビア「リューデリッツ」は砂漠と海の町

更新日:2020/05/29 17:42

car minのプロフィール写真 car min ドイツ在住旅行ブロガー
ナミビア南部、ナミブ砂漠のセスリエムから約500Km南に、港町リューデリッツは位置しています。この町はドイツ人が初めてナミビアに入植した地。20世紀の初頭にはダイヤモンドラッシュで賑わった町も、現在は華やかさからは遠ざかっています。しかし、取り残された当時の町が、ゴーストタウンとして観光スポットとなり、海岸線には、フラミンゴやペンギンも!そんな、リューデリッツの素敵な見どころをご紹介します。

ドイツ領時代の街並みが残る港町

ドイツ領時代の街並みが残る港町

写真:car min

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ナミビア南部、大西洋に面した港町「リューデリッツ」(Luederitz)。首都ウィントフックから車で8時間、690Km程離れています。しかし、実は19世紀の終わりには、この町がナミビアの中心となっていました。

リューデリッツは、1883年にドイツ商人アドルフ・リューデリッツが現地の人からこの土地を購入し、最初のドイツ人が入植したナミビアの歴史的な場所。また20世紀初旬には、近くでダイヤモンド鉱床が発見され、一躍活気のある町となりました。

ドイツ領時代の街並みが残る港町

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現在、ダイヤモンドの大きな採掘場は他の地に移り、一時の栄華は衰退。また、港が浅く大型船が入港できなかったため、海運業の中心は、スワコップムント南部のウォルビスベイに移り、ナミビアの中心はリューデリッツから北へと移行しました。

しかし、開発が進まなかったことで、町のあちらこちらに、ドイツ領時代のアールヌーボー建築が残り、ベルグ通りには補修されたカラフルな家が並んでいます。

ヨーロッパ人が初上陸した海岸線

ヨーロッパ人が初上陸した海岸線

写真:car min

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市街を出て、リューデリッツ半島へのドライブもお勧め。半島は、岩の多い海岸線からなり、昔の捕鯨基地やオアシスのような入り江なども。半島の端にある、「ディアス・ポイント」(Diaz Point)は、ドイツ人より先にこの地にたどり着いたポルトガル人、バーソロミュー・ディアスが1487年に降り立った地。彼は翌年、自分が降り立った大きな岩礁の上に、紋章と碑文を備えた十字架を建てました。

現在、現地にある物はレプリカで、当時の物はベルリンの歴史博物館に保存されいます。

<基本情報>
アクセス:リューデリッツ市街より車で約25分

自然のペンギンを見るボートツアー

自然のペンギンを見るボートツアー

写真:car min

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リューデリッツから、ぜひ参加したいのは、ペンギンが住んでいるハリファックス島までのボートツアー「ペンギン・カタマラン・ツアーズ」(Penguin Catamaran Tours)。カタマランとは2つの船体を甲板で繋いで一艘にした船のこと。幅が広いので波の上でも安定感があります。

自然のペンギンを見るボートツアー

写真:car min

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ツアーは朝8時から出発して、約2時間のコース。ハリファックス島に着くまでにオットセイや海鳥、フラミンゴなども見ることができます。ハリファックス島はペンギンや海洋生物保護のため立入禁止ですが、ここが船長の腕の見せどころ!ボートは可能な限り近くまで寄ってくれます。

ペンギンの仕草などを見逃さないために、双眼鏡や望遠レンズ付きのカメラを持って行くのをお忘れなく!

自然のペンギンを見るボートツアー

写真:car min

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ボートが静かに止まっている横をペンギンが泳いでくることも!水族館でガラス越しで見るのとはまた違った臨場感があります。そして、運が良ければ、イルカが見られることもあるんです。

乾季(日本の夏)に訪れると、船の上はとても寒いので、手袋、耳が隠れる帽子の持参を忘れないでくださいね。

<基本情報>
住所:ロバート・ハーバーより出発(要予約)
電話番号:+264-81200-0978
ツアー時間:8時〜10時15分
ツアー代金:1名、500ナミビアドル
(ツアー後、船内にて現金・クレジットカードで支払い可)

人気スポット!砂に埋もれるゴーストタウン

人気スポット!砂に埋もれるゴーストタウン

写真:car min

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リューデリッツから東へ10Km、車で約15分の所に、観光客に人気のゴーストタウン「コールマンスコップ」(Kolmanskop)があります。1908年にこの地域でダイヤモンドが発見され、労働者の町として一躍発展。1918年までドイツ領南西アフリカ(現ナミビア)だったため、当時のドイツの建築物が残っています。

人気スポット!砂に埋もれるゴーストタウン

写真:car min

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一つの小さな町として、学校、病院、劇場、ボーリング場などが。保存状態の良いボーリング場は、当時の雰囲気がそのまま体感できます。また、他の建物の中には、洗濯機やオーブンなど、はるばるヨーロッパから運ばれて来た家財なども。

人気スポット!砂に埋もれるゴーストタウン

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第二次世界大戦後のダイヤモンド価格の暴落と、コールマンスコップスから南へ約300Km離れた海の近くに大きな鉱床が見つかったことから、この地のダイヤモンド産業は衰退し、1956年に閉鎖されました。その後、住む者が居なくなった家をナミブ砂漠の砂がとって変わり、外枠だけの家や砂が浸食した家が並び、今では、ゴーストタウンとして人気の観光地になっています。

ガイドツアーの後は、自由に見学できるので、水などを持参して行かれるのをお勧めします。また、この近辺の多くが、まだダイヤモンドの発掘場であるため、立入禁止区域となっています。ツアーの参加者が入れる場所も規制があるので、十分注意してください。

<基本情報>
住所:リューデリッツから東へ10Km
アクセス:リューデリッツから車で約15分
ガイドツアー:月〜土;9時30分、11時の2回、日・祝;10時(英・独)
所要時間:約45分〜1時間
入場料金:75ナミビアドル
ウエブサイトまたは現地ビスマルク通りにあるツーリストインフォメーションや旅行会社にて要予約

4つ星ホテルで極上のシーフードを

4つ星ホテルで極上のシーフードを

写真:car min

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リューデリッツでは、良質の魚が獲れるので、スペインやポルトガルからも漁船が来ているほど!市街にもフィッシュ&チップスなどを売りにしているレストランも多く、海を見ながら新鮮な魚料理を楽しめる、「リューデリッツ ネスト ホテル」はお勧めの場所。

4つ星ホテルで極上のシーフードを

写真:car min

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大西洋に面して建つ「リューデリッツ ネスト ホテル」はリューデリッツで唯一の4つ星ホテル。市街から少し離れた海岸線に位置しますが、そのため静かで眺めも抜群!ホテル内のレストランは、バーの横にある2階席からの眺めが素敵。

4つ星ホテルで極上のシーフードを

写真:car min

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オイスターや魚など、あれこれ悩みますが、魚介の盛り合わせプレートは色々な種類を少しずつ味わえるお勧めセット。ただ、量は一人分にしては多いので、各自前菜を頼んで、セットはシェアにしても。ぷりぷりのエビやカリっと焼かれた魚など、ナミビアの海の幸を堪能してくださいね。

ナミビア南部旅行に便利な場所リューデリッツ

ナミブ砂漠から旅程に組み込める距離にあるリューデリッツ。かつての賑わった町の面影を感じながら町を散策したり、ペンギンツアーやゴーストタウンツアーに参加など、色々な楽しみ方ができます。また、アフリカ最大の渓谷フィッシュリバーキャニオンにも近く、南部ナミビア旅行の訪問地にするのにお勧めです。

2020年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/07/15−2019/07/18 訪問

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