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hana-re

@nithuca / nithuca.tumblr.com

問題があればask meに。

2011年3月の計画停電の頃、ニュースでも人工呼吸器患者の問題は取り上げられてましたが、眠っているように見える人々ばかりで、私のような者の姿は映っていなかった。

終末期患者なら社会の緊急時態に命をあきらめざるをえないのも仕方ないと思っていいとか、共感しなくていいということでは絶対にないのだけれども、世間というものはどうせ自分たちに近しくて理解できるものにしか共感しないのだろうと私は思いました。

だから2011年以降、私はTwitterでもブログでもどこでも、自分が背骨の曲がった重度障害者であること、人工呼吸器を使っている医療的ケア者であることを、映画やアニメの感想や、自作のキラキラしたライトノベルのPRや、どんどんプロデビューしていく創作仲間への「おめでとう!」の合間に混ぜて、シームレスに発信するようになったんです。それまでのフォロワーはぎょっとしたかもしれないけれど。

電気がなければ生きられない人間(わたし)は、あなたと同じありふれた人間だと示したかったからです。

『文學界』2023年8月号・市川沙央、荒井裕樹 往復書簡

あの人が死んだことを知った日、食あたりで胃腸科から帰った私はニコニコ動画で「謎の少女X」の初回放送を見ていた。あの、独特で、淫靡な世界観、あの日の空気の匂いを私は忘れられずにいた。

先日友達数人と会ったのだが、その時に思ったのが友達たち相手の話を広げたり踏み込んだりするのうめえ…って事で、自分にはその能力あんまりないけど特に見習いたいと思ってないことに自分でショックを受けていた。ライン交換してたけど自分は特に交換したいとも思ってなかったのもショックだった。

その日、恋人と話をしていたら神様はいると思うかという話になって、恋人はいないと思う派だったんだけど、ふーんと思って聞いてたら「nithucaちゃん本当に人に興味ないね。なんでいないと思うかとか聞かないもん」って言われて(以前から何度か言われてる)、友達たちとの時のことも思い出し、私って人に興味ないことをそろそろ自分で認めなくちゃならないのかと思っている。

ただ、みんなのことを愛してるのはたぶん本当で、いてくれるだけでいいと思っていて、その気持ちは信じてもらいたいと思った。

人を嫌いな人がクロスチャンネル読んでなんらかの気づきを得て号泣したりしないと思う。

毎日死にたくて、でも死にたいを誤魔化すために、何かもがきたくて毎日じたばた動いている

──では、収録曲について聞かせてください。まずは秦 基博×草野マサムネ「ringo」。草野さんがフィーチャリングではなく、ほかのアーティストと楽曲共作を行うのはこれが初めてだとか。

「歌詞を共作するのは初めて」と仰ってました。当初はこちらで楽曲を制作して、ボーカルとして参加していただければそれだけでもう十分ありがたい……と思っていたんですけど、打ち合わせしていく中で歌詞を共作できることになって。とにかくマサムネさんの歌詞が大好きだし、共作できることになったときは驚きと緊張でいっぱいでしたね。

──スピッツの音楽に触れたのは、10代のときですか?

中学生のときだったと思うんですけど、「ロビンソン」からはじまり、「涙がキラリ☆」「チェリー」と真正面から浴びました。エバーグリーンな雰囲気は思春期の頃にも感じていたんですけど、自分がミュージシャンになって、改めてそのすごさに気付いていきました。シンプルで端的な言葉の中に、独特の世界やファンタジー的な感じもあって、とにかく奥が深い。「魔法のコトバ」にも衝撃を受けました。これだけ素晴らしいキャリアがあって、さらにこんなすごい曲を書けるんだ!と。

──「魔法のコトバ」がリリースされた2006年は、秦さんがデビューした年だから、余計に衝撃を受けたのかも。

本当に憧れの存在だし、音楽を続ける形の理想だと思っていましたね。あとは「ロックロックこんにちは!」「ロックのほそ道」(ともにスピッツ主催イベント)にも呼んでいただいて。「いつかマサムネさんと一緒に何かできたら」なんて夢想していたので、それが叶ってめちゃくちゃうれしかったです。

──「ringo」の制作はどうやって進めたんですか?

まず僕がデモを2曲作って、マサムネさんに聴いていただきました。選んでもらったのが、「ringo」のデモ音源だったんですよ。ロックなんだけど、キュートでポップな世界観もあって。僕としても「どちらかというと、こっちがいいな」と思っていた曲だったので、それもうれしくて。歌詞は文通というか(笑)、メールをやりとりしながら作っていきました。最初に僕がサビを書いて、最初のブロックをマサムネさんに書いていただいて。1番は僕の書いた歌詞をマサムネさんが歌って、マサムネさんが書いた部分を僕が歌う構成になっています。

──コラボの意味がさらに強まりますね。草野さんとの歌詞のやりとり、どうでした?

「しょぼい人生の ありふれた遊歩道で」という書き出しを見たときに、「すごい!」と思いました。どちらもシンプルな言葉なんだけど、情報量がすごいし、何種類も味わいがあって……送っていただいた歌詞の続きを僕が考えるわけですけど、パッと思いつくようなことはマサムネさんが書いてくださった言葉の中にすでに入ってる気がして。「じゃあ自分はどんな言葉を書く?」と緊張感が増しましたね。お待たせしちゃいけないという気持ちもあったし(笑)、もちろん中途半端なものは送れないので。

──歌のレコーディングは?

別々ではありましたが、マサムネさんの歌録りに立ち会わせていただいて。そしてそんなつもりはなかったんですけど、僕がディレクションすることになりました。といっても、自分が書いた部分や譜割りについて「僕はこんなイメージでした」とお伝えするくらいでしたけど。もちろん素晴らしかったですけど、めっちゃ緊張しましたね。いろんな発見があったし、すごい経験をさせてもらいました。

『Shrink~精神科医ヨワイ~』より

こうなって欲しいよね

昔は簡単にできたことができなくなると老いを感じる

何かになりたかったのに、なれるはずだったのに。歳だけとってボロボロになった体と心しか残ってない

優しい人に生かされて

私は今日も眠れない

憎い。全てが。

誰かに呪いをぶつけてやろうかと思ったが優しいのでやめてやる。

私は強くて弱いのでやめてやる。

誰かのせいで人生がどうにかなっても自分を救えるのは私しかいないんだよなあ

さよならできるか隣り近所の心

思い出ひとかけ内ポケットに入れて

(スピッツ「8823」)

あの時確かに私は死んだのだ

なんか私は怒りを感じづらいから、怒りを感じた時は結構手遅れなことも多くて、だからそういうときはぶっ殺すぞ貴様くらい思っててもちょうどいいと思った

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