『webCG』より新年のごあいさつ
2025.01.01 自動車ニュース『webCG』より新年のごあいさつ
謹んで新年のご祝詞を申し上げます。いつも『webCG』をご覧いただき、ありがとうございます。
日本カー・オブ・ザ・イヤーを獲得した「ホンダ・フリード」をはじめ、同じホンダの「WR-V」や「アコード」、さらに「トヨタ・ランドクルーザー“250”」「スズキ・フロンクス」「マツダCX-80」「三菱トライトン」がデビューするなど、2024年は国産車の当たり年だったといえるのではないでしょうか。マイナーチェンジでも、内外装の手直しに限らず機能の進化にまで手が入ったモデルが多く、取材していて手応えを感じるものが数多くありました。
決して明るい話題ばかりだったわけではなく、ダイハツ工業に端を発する認証不正問題は他のメーカーにも拡大し、多くの議論を招きました。「将来的なBEVブランド化」の計画を撤回する動きが見られたのも2024年の特徴です。今はただの踊り場なのか、それとも……と、答えの出ない状況はしばらく続くことでしょう。ただし、それらをすべて吹き飛ばしてしまったのが、年末にかけての日産自動車をめぐる業界再編劇(の序章)であるのはご承知のとおりです。
11月の決算発表後、自身のまわりやインターネット上で「今の日産には欲しいクルマがない」という意見を何度も聞いたり見たりしました。海外のカスタマーの声は分かりませんが、北米ではインセンティブ頼みだったとのことですから、似たり寄ったりの状況でしょう。当たり前のことですが人々が欲しいと思う商品がなければ商売は成り立ちません。冒頭に当たり年と書きましたが、2024年の日産はいわゆる「新型車」の国内への導入は一台もありませんでした。
われわれwebCGの場合はどうでしょうか。ありがたいことに多くの記事を多くの方にご覧いただいております。でも「今のwebCGには読みたい記事がない」と思われてしまう日がいつか来るのではないか。もう思っている人がたくさんいるのではないか。思わず背中に冷たいものが走りますが、そういう気持ちを胸に2025年も取材・執筆を重ねてまいる所存です。
本年もwebCGを楽しんでいただけますと幸いです。
(2025年 元旦/webCGスタッフ一同)