コカラル堤防
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コカラル堤防(コカラルていぼう、カザフ語: Көкарал бөгеті)は、アラル海に作られた締め切り堤防。その規模からコカラルダムと表現されることもある。北アラル海(小アラル海)の水位を守るために、南アラル海(大アラル海)との間に造られた。
概要
アラル海は、ソビエト連邦時代の過剰な灌漑がたたり、水量が激減。既に1990年代にはアラル海がいくつかの小さな湖に分裂し、将来的に消滅が危惧されるようになった。アラル海北側の比較的大きな湖水域(小アラル海)を治めるカザフスタン政府は、湖の水が溢水しないよう2003年より締め切り13kmに及ぶ堤防を建設、2005年に堤防が完成した。
コカラル堤防の完成で、小アラル海の水位は予想よりも早い回復が認められている。一方で下流の大アラル海では、堤防の建設により水位低下が加速していると考えられている[1]。また、ダムの一部は自然保護公園となっている。
参考文献
- ^ “アラル海:消えた南部 中央アジア 縮小する塩湖”. 毎日新聞. (2009年9月15日). オリジナルの2013年5月1日時点におけるアーカイブ。 2010年8月1日閲覧。
関連項目
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