トキソウ属とは? わかりやすく解説

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トキソウ属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/20 18:57 UTC 版)

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トキソウ属
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 単子葉類 Monocots
: キジカクシ目 Asparagales
: ラン科 Orchidaceae
: トキソウ属 Pogonia
学名
Pogonia Juss.[1][2]
タイプ種
P. ophioglossoides (L.) Ker Gawl.[2]
和名
トキソウ属
  • 本文参照

トキソウ属(トキソウぞく、学名:Pogonia、和名漢字表記:朱鷺草属)はラン科の一つ[1][3][4]

特徴

地生の多年草。細長い根茎があり、長く伸長する。は細く、直立し、ふつうは1個、ときに2-4個つく。茎先に1個の葉状のと1花をつける。はやや大型で、萼片と側花弁は離生し、やや同型となる。唇弁の先端はふつう3裂し、中央裂片の内面に2-4条の隆起線があって、その上に肉質の毛状突起がある。距はない。蕊柱は短い柱状になり、短い嘴体の下に平坦な柱頭がある[1]

分布

東アジアと北アメリカ大陸東部に隔離分布し、5-6種ほどある[5]。日本には3種が分布する[6]

日本に分布する種

和名および学名の記載はYList[6]による。

  • トキソウ Pogonia japonica Rchb.f. - 日本では、北海道、本州に分布し、四国、九州にはまれにみられ、日当たりのよい湿地に生育する[1]。国外では、朝鮮半島、中国大陸、ロシア極東部に分布する[7]。花は紅紫色で、横向きにつき半開する[1]。準絶滅危惧(NT)(2019年、環境省)[8]
    • シロバナトキソウ Pogonia japonica Rchb.f. f. pallescens Tatew. - トキソウの白花品種
    • イトザキトキソウ Pogonia japonica Rchb.f. f. lineariperiantha Satomi et T.Ohsawa
  • ヤマトキソウ Pogonia minor (Makino) Makino - 日本では、北海道、本州、四国、九州に分布し、山地、丘陵の日当たりのよい草地や湿った草地に生育する[1][3]。国外では、朝鮮半島、中国大陸、台湾に分布する[9]。花は淡紅色で、上を向いてつきほとんど開かない[1]
    • シロバナヤマトキソウ Pogonia minor (Makino) Makino f. pallescens (Nakai) Okuyama – ヤマトキソウの白花品種。
  • ミヤマトキソウ Pogonia subalpina T.Yukawa et Y.Yamashita - 日本固有種。本州の中部地方および東北地方の日本海側に分布し、亜高山帯の草地などに生育する。2017年新種記載。

国外に分布する種

ギャラリー

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f g 『日本の野生植物 草本I 単子葉類』p.205
  2. ^ a b Pogonia Juss. Tropicos
  3. ^ a b 『日本ラン科植物図譜』pp.339-340
  4. ^ 『山溪ハンディ図鑑2 山に咲く花(増補改訂新版)』pp.116-117
  5. ^ Pogonia Juss. eMonocot
  6. ^ a b YList
  7. ^ Pogonia japonica Rchb.f. eMonocot
  8. ^ トキソウ 日本のレッドデータ検索システム
  9. ^ Pogonia minor (Makino) Makino eMonocot
  10. ^ Pogonia ophioglossoides (L.) Ker Gawl. eMonocot
  11. ^ Pogonia trinervia (Roxb.) Voigt eMonocot
  12. ^ Pogonia yunnanensis Finet eMonocot

参考文献


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