仰々しい
読み方:ぎょうぎょうしい
別表記:仰仰しい
「事々しい」も「物々しい」も、「大げさである」さまを意味する語。ただし「物々しい」は「大げさ」という意味の他に「厳しい」「いかにも威圧的だ」という意味で用いられる場合もある。
「仰」の字が「大げさだ」という意味で用いられるようになったのは近世(安土桃山~江戸)以降とされている。かつては「凝」や「業」などの字も用いられたという。ということは、はじめに「ぎょう(げふ)」という表現があって、いろいろな当て字が用いられ、そのうち「仰」の字で定着したものと推察される。
ちなみに、「仰々しい」の同義語である「事々しい」は、古語の「事事し」が語源といえる。古語「事事し」の意味は「いかにも大げさだ」ということであり、つまり「大げさだ」という意味である。
別表記:仰仰しい
仰々しいとは、仰々しいの意味
仰々しい(ぎょうぎょうしい)は「大げさだ」「ご大層だ」「話を盛っている」という意味で用いられる表現。「不相応な誇張を含んでいる」「もうすこし控えめなくらいが相応だろうに」といったニュアンスを込めて用いられることが多い。文脈によっては「堅苦しい」「肩肘張っている」というニュアンスをも含む。仰々しいの使い方
「仰々しい」の品詞は形容詞である。「仰々しい挨拶」や「仰々しい演出」のように名詞を修飾する形や、「言うことがいちいち仰々しい」というような叙述の形で用いられる。仰々しいの類語と使い分け
仰々しいの類義語としては「大げさである」の他に「大仰(おおぎょう)」「事々しい(ことごと-しい)」「物々しい(ものもの-しい)」などが挙げられる。「事々しい」も「物々しい」も、「大げさである」さまを意味する語。ただし「物々しい」は「大げさ」という意味の他に「厳しい」「いかにも威圧的だ」という意味で用いられる場合もある。
仰々しいの語源
「仰」の字は「大げさだ」という意味で用いられる。「仰々しい」に限らず、「大仰」「仰山」などの表現も「大げさ」の意味で「仰」の字が用いられる。ただし、元来「仰」の字そものもは「大げさだ」という意味の漢字ではない。「仰」は「仰ぐ・仰ぎ見る」という意味の形声文字である。「仰」の字が「大げさだ」という意味で用いられるようになったのは近世(安土桃山~江戸)以降とされている。かつては「凝」や「業」などの字も用いられたという。ということは、はじめに「ぎょう(げふ)」という表現があって、いろいろな当て字が用いられ、そのうち「仰」の字で定着したものと推察される。
ちなみに、「仰々しい」の同義語である「事々しい」は、古語の「事事し」が語源といえる。古語「事事し」の意味は「いかにも大げさだ」ということであり、つまり「大げさだ」という意味である。
ぎょうぎょう‐し・い〔ギヤウギヤウ‐〕【仰仰しい】
「仰々しい」の例文・使い方・用例・文例
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