孫了紅とは？ わかりやすく解説

そん りょうこう 孫 了紅
誕生	1897年
死没	1958年
職業	小説家、翻訳家
言語	中国語
ジャンル	推理小説
代表作	魯平（ルーピン）シリーズ
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孫了紅（そん りょうこう、1897年 - 1958年）は、中国の推理作家。男性。上海出身。

程小青とともに、中華民国時代の中国ミステリ界を支えた人物。1920年代から1940年代にかけて、「東洋のアルセーヌ・ルパン」魯平（ろへい、ルーピン）が活躍する小説で人気を博した^[1]。

略歴

1897年、清の時代の中国・上海に生まれる。当時の中国は翻訳小説ブームを迎えており、特に推理小説が多く翻訳されていた^[1]。孫了紅はアルセーヌ・ルパン全集^[2]の翻訳に携わったのをきっかけに推理小説の創作を開始し、1923年、同年に創刊された中国初の探偵小説誌『偵探世界』（侦探世界）に、ルパンをもじった怪盗魯平（ルーピン）が活躍する作品を発表しデビューした。同誌は創刊から1年で廃刊となったが、その後も孫了紅は魯平（ルーピン）シリーズの執筆を続け、1949年に中華人民共和国が成立するまで、霍桑（フオサン）シリーズで人気を博した程小青とともに、中華民国のミステリ界の中心人物として活躍した。魯平（ルーピン）シリーズは中国では「侠盗魯平奇案」（きょうとうルーピンきあん）と呼ばれる。

関連項目

• 程小青
• 推理作家一覧#中国

脚注

参考文献

• 池田智恵「発展途上の中国ミステリー」（水天一色『アジア本格リーグ4 蝶の夢 乱神館記』（講談社、2009年11月）巻末）
• 井波律子『中国ミステリー探訪 ―千年の事件簿から』（日本放送出版協会、2003年11月）
• 李長声（リー チャンション）「中国のミステリー事情 大衆文学への渇望」（入交みず訳、『ジャーロ』7号（2002年春号））

中国語のカタカナ表記は、「中国語音節表記ガイドライン［平凡社版］（β版、2011年5月26日）」[1]の「メディア向け表記ガイドライン」に従った。