手袋を買いに
作者新美南吉
収載図書ごんぎつね・夕鶴
出版社講談社
刊行年月1986.4
シリーズ名少年少女日本文学館
収載図書ごんぎつね―新美南吉傑作選
出版社講談社
刊行年月1990.4
シリーズ名講談社 青い鳥文庫
収載図書ごんぎつね・夕鶴
出版社講談社
刊行年月1995.10
シリーズ名ポケット日本文学館
収載図書手袋を買いに
出版社小学館
刊行年月2004.1
シリーズ名小学館文庫
収載図書ごん狐―新美南吉動作傑作選
出版社小峰書店
刊行年月2004.6
収載図書脳を鍛える大人の名作読本 1 ピアノ・檸檬
出版社くもん出版
刊行年月2004.7
収載図書勇気―愛・信頼・協調
出版社日本漢字能力検定協会
刊行年月2006.11
シリーズ名漢検
手袋を買いに
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/21 02:52 UTC 版)
"手袋を買いに" | |
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著者 | 新美南吉 |
原題 | "手袋を買いに" |
国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
出版日 | 1943年 |
『手袋を買いに』(てぶくろをかいに)は新美南吉作の児童文学。南吉の生前に計画され、死の直後に刊行された童話集「牛をつないだ椿の木」(1943年)に収載された[1]。
手袋を買いに人間の町に行く子狐の物語。
あらすじ
雪の朝、表を走り回って帰ってきた子狐の冷え切った手を握りながら、母さん狐は手袋を買ってやろうと思いついた。夜になって町に出かける途中で、母さん狐は子狐の片手を握って人間の子供の手に変えた。そして子狐に、町の帽子屋へ行って戸を少しだけ開けたら、人間の方の手を出して「手袋をください」と言うように、と教えた。間違って狐の手を出してしまうとひどい目に遭うからと。子狐は町に着くと帽子屋を見つけ戸を叩いた。帽子屋が戸を開けた拍子に差し込んだ光がまぶしくて、子狐はつい狐の方の手を出して、「手袋をください」と言ってしまった。帽子屋は、狐だなと思ったけれども出されたお金が本物であることを確認すると黙って手袋を渡してやった。帰り道、家の中から聞こえる子守歌を聴きながら帰った子狐は母さん狐に「人間ってちっとも恐かない」と、間違った手を出したけれど帽子屋は手袋を売ってくれたことを話した。母さん狐はあきれながら、「ほんとうに人間はいいものかしら」とつぶやいて物語は終わる。
教科書への掲載
「てぶくろをかいに」というタイトルで1954年[2]から2011年[3]まで、小学校3年生の国語の教科書の下巻に採用されていた。
脚注
- ^ 新美南吉童話集・331頁
- ^ “小学校国語 3年下 新版”. 東書文庫. 2018年4月14日閲覧。
- ^ “新しい国語 3下”. 東書文庫. 2018年4月14日閲覧。
参考文献
- 千葉俊二編「新美南吉童話集」(岩波文庫) ISBN 4-00-311501-5
関連図書
- 童話集 新美南吉童話集 岩波文庫 ISBN 4003115015
- 絵本 手ぶくろを買いに 日本の童話名作選(絵 黒井健) 偕成社 ISBN 4039633105
外部リンク
- 『手袋を買いに』:新字新仮名 - 青空文庫
- 『Buying Mittens 英訳「手袋を買いに」』:その他 - 青空文庫(大久保ゆう訳)
- 新美南吉記念館
手袋を買いに
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「日本の文化における狐」の記事における「手袋を買いに」の解説
新美南吉の作。手袋を買いにでた子ぎつねの話。一部の国語の教科書にも掲載された。
※この「手袋を買いに」の解説は、「日本の文化における狐」の解説の一部です。
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