武徳殿とは? わかりやすく解説

ぶとく‐でん【武徳殿】

読み方:ぶとくでん

[一]平安京大内裏殿舎の一。右近衛府の東にあり、騎射(うまゆみ)・競(くら)べ馬などのときに天皇がこの殿舎観覧した。弓場殿(ゆばどの)。

[二]明治28年(1895)京都平安神宮境内建てられ大日本武徳会演武場。現在は廃止


武徳殿

読み方:ブトクデン(butokuden), ムマキドノ(mumakidono)

平安宮馬場正殿

別名 馬場殿馬埓殿


武徳殿

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/01 10:16 UTC 版)

大内裏の図。オレンジ色の部分は武徳殿の位置

武徳殿(ぶとくでん)は、

  1. 平安時代大内裏にあった殿舎の一つ。
  2. 大日本武徳会の本部道場。1.に因んで「武徳殿」と名付けられた。全国各地(外地を含む)の武徳会の支部道場も「武徳殿」と名付けられた。

大内裏の武徳殿

宮中競馬などを観覧する際に用いられた。大内裏の西方に位置し、右近衛府右兵衛府の間を通り、殷富門に面していた。武徳殿の東は馬場宴の松原などが広がっていた。

大日本武徳会の武徳殿

明治28年(1895年)に設立された大日本武徳会の本部道場は、かつて大内裏にあった武徳殿に因んで「武徳殿」と名付けられた。
全国各地(外地を含む)の武徳会の支部道場も、本部に倣って「武徳殿」と名付けられた。地方の武徳殿は、第二次世界大戦以前は現在の都道府県立や市町村立の武道館に相当する機能を果たしていた。

現存する古い道場建築が少なくなっているため、現存するものは文化財としての価値が高いものがある。大日本武徳会本部の旧武徳殿京都府京都市左京区)では毎年、武徳祭大演武会が開催された。

現存する武徳殿

京都旧武徳殿
山梨県甲府武徳殿
芦北町立武徳殿
台南武徳殿
龍潭武徳殿
旗山武徳殿
州庁級武徳会支部
郡市級武徳会支所
街、庄級武徳会分会
刑務所系
天津武徳殿

脚注

  1. ^ 青龍殿
  2. ^ 대전 근대문화유산을 찾아서 / 첫 번째(대전 충청남도청 구 본관 주변 건물)” (朝鮮語). 네이버 블로그 | 대전광역시 공식블로그. 2021年8月5日閲覧。
  3. ^ 기자, 한윤창 (2018年9月17日). “근현대 문화재 가치 지닌 옛 충남경찰청 상무관 철거되나” (朝鮮語). 중도일보. 2021年8月5日閲覧。

関連項目

外部リンク


武徳殿

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/27 16:20 UTC 版)

三条市歴史民俗産業資料館」の記事における「武徳殿」の解説

1934年三条市市制施行契機に、当時陸軍大将鈴木荘六三条出身)を顧問今井雄七(丸井商店社長)を発起人に、「武徳殿」建設計画具現化した。今井寄附(35千円)をはじめ寄附金45千円集め1935年2月20日起工7月19日竣工した設計東京木田組、施工高野熊次郎(棟梁下田村出身)。竣工当初は、唐破風玄関より入り正面武甕槌命主神とする鹿神宮祭り剣道場柔道場弓道場貴賓室配していた。 戦後一時的にGHQ接収されたが、1947年からは公会堂1949年からは三条市公民館1981年からは三条市青少年育成センターとして使用された。1983年には三条市立図書館新館建設工事により一部図書館として使用したこともあった。 1989年青少年育成センター移転し本館三条市歴史民俗産業資料館として使用されることになった

※この「武徳殿」の解説は、「三条市歴史民俗産業資料館」の解説の一部です。
「武徳殿」を含む「三条市歴史民俗産業資料館」の記事については、「三条市歴史民俗産業資料館」の概要を参照ください。

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