異形の神
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/09 14:50 UTC 版)
民俗学の泰斗、柳田國男は「妖怪とは神が零落したもの」という考えをベースに、一つ目小僧は山の神の零落した姿であると説いた。「山の神は眇(すがめ=斜視、やぶにらみの意)である」という伝承を持つ地域があり、眇は俗に「目が一つ」という言い方をされることから、これも山の神霊を起源とするものであるという。また、古の神祭の生贄として供された片目片足を損じられた者の存在も示唆しており、猟師やきこりによって山中に祀られた自然神にまつわる伝承には一つ目一本足の異形の神の姿形が垣間見える。他に、たたら製鉄に従事する者に、炉を見続けることによって片目を失った者が多くいたことから、製鉄従事者が信仰する単眼神、天目一箇神との関連を指摘する説もある。
※この「異形の神」の解説は、「一つ目小僧」の解説の一部です。
「異形の神」を含む「一つ目小僧」の記事については、「一つ目小僧」の概要を参照ください。
- 異形の神のページへのリンク