車体修理工事
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 14:37 UTC 版)
2013年から車体修理工事が行われている。更新内容は以下の通り。 非常時における乗客の避難誘導を円滑化、定員増に伴う乗客の満足度アップ、メンテナンス削減を目的として、10両編成の中間に組み込まれていた元先頭車の運転台の撤去と貫通編成化。運転台部分490 mmが切断され、シルバーメタリックに塗装された普通鋼製の切妻の構体が取り付けられた。新製された構体には妻窓がなく、隣接する戸袋部は従来の車体のままとされたため戸袋窓がない。新設構体部分の側窓は固定式となった。なお、この工程は8両編成では行われていない。代替新造車が組み込まれた8714編成に対しては、運転台撤去はサハ8514(旧クハ8764)に対してのみ行われ、塞がれていたサハ8564の新宿側貫通路を開放する独自の工事メニューが追加された。 8709編成サハ8559(旧クハ8809)から切断された運転台部分は、2018年10月11日にオープンした「京王れーるランドアネックス」にカットボディ展示物として設置された。 2016年度施工分(10両編成は8701編成以降、8両編成は全編成)より、10両編成は日立製、8両編成は東芝製へ制御装置の交換が行われている。 新火災対策基準に適合するよう、FRP製だった冷房吹き出し口をアルミ製に交換。 内装を全て交換。床は従来の線で区分する方式から、茶色の濃淡床色を変えて区分する方式に変更。 シートの色がピンク系からグリーン系に変更。 扉開閉表示灯をドア部車内に新設。 側引戸を交換。引き込み防止のため、内側のガラス面に周囲との段差がないものとなった。 サハ8550形(旧クハ8700形)の新設構体部分には車椅子スペースと貫通扉を設置。 車椅子スペースを増設。2015年施工分までは2両おきに設置されていたが、翌2016年施工分以降は各車両に設置。 防犯カメラを設置(2019年施工分以降のみ、後述)。 自動放送装置を更新(10両編成のみ)、8両編成に関しては自動放送装置を新設。 最初に改造された8703編成では補助電源装置と空気圧縮機が編成あたり3台から2台に変更され、補助電源装置は出力250 kVAのSVH-250-4073Aが、空気圧縮機は容量1,600 L/minのスクリュー式RWS20Jが共に3両目(8050番台)と9両目(8250番台)に設置されたが、2014年度に改造された3編成は空気圧縮機の交換、集約は行われていない。京王八王子寄り先頭車は8750番台に改番されたほか、車椅子スペースの位置を変更するため、8100番台と8200番台のデハ8000形の番号が振り替えられている。しかし、8707編成以降に車体修理工事が施工された編成は、全車に車椅子スペースを設置しているため、同様の番号振り替えは行われていない。今後年間3編成に対して同様の工事を施工する予定とし、8712編成を最後に10両編成14本全てが車体修理工事を完了した。 ← 新宿 京王八王子 → 竣工時期 形式クハ8700 デハ8000 デハ8050 デハ8000 デハ8050 サハ8500 サハ8550 デハ8000 デハ8050 クハ8750 区分Tc1 M1 M2 M1 M2 T1 T2 M1 M2 Tc2 車両番号8701 8702 8703 8707 8708 8711 8001 8002 8003 8007 8008 8011 8051 8052 8053 8057 8058 8061 8101 8102 8103(II)(8203)81078108(II)(8208)8111(II)(8211) 8151 8152 8153 8157 8158 8161 8501 8502 8503 8507 8508 8511 8551 8552 8553 8557 8558 8561 8201 8202 8203(II)(8103)82078208(II)(8108)8211(II)(8111) 8251 8252 8253 8257 8258 8261 8751(II)(8851)8752(II)(8852)8753(II)(8853)8757(II)(8857)8758(II)(8858)8761(II)(8861) 2016年9月2016年12月2014年3月2016年3月2015年11月2015年8月 搭載機器 CON・PT SIV・CP CON・PT PT CON・PT SIV・CP・PT ← 新宿 京王八王子 → 竣工時期 形式クハ8700 デハ8000 デハ8050 デハ8000 デハ8050 サハ8500 サハ8550 デハ8000 デハ8050 クハ8750 区分Tc1 M1 M2 M1 M2 T1 T2 M1 M2 Tc2 車両番号8705 8713 8714 8005 8013 8014 8055 8063 8064 8105(II)(8205)8113(II)(8213)8114(II)(8214) 8155 8163 8164 8505 8513 8514 8555 8563 8564 8205(II)(8105)8213(II)(8113)8214(II)(8114) 8255 8263 8264 8755(II)(8855)8763(II)(8863)8764(II)(8864) 2015年3月2014年7月2014年11月 搭載機器 CON・PT SIV・CP CON・PT CP・PT CON・PT SIV・CP・PT 注記 括弧内は旧番号、(II) と付記されている車両は同じ番号を付けた2代目の車両であることを指す。 更新車の車内 更新車の優先席 増設された車椅子スペース
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