音素文字とは? わかりやすく解説

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おんそ‐もじ【音素文字】

読み方:おんそもじ

表音文字のうち、原則として1字が1音素・1単音を表す文字古代ギリシャ語アルファベットなど。単音文字。→音節文字


音素文字

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 15:07 UTC 版)

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音素文字(おんそもじ、: segmental script単音文字とも)は、表音文字のうち、音素が表記の単位になっている文字体系のこと。

アブジャドアブギダアルファベットに細分される。

概要

音素には母音子音があり、それぞれが字母を持ち、それらを組み合わせて発音を表すことで言語を表記する 。ただし文字によっては子音の字母しか持たないものや、母音を子音の字母への修飾によって表すものもある。音素文字の例としては、アラビア文字デーヴァナーガリーラテン文字などがある。

音素文字に対して、音節が表記の単位となっている表音文字体系を音節文字と呼ぶ。

音素文字をさらに細分してアブギダアブジャドアルファベットに区分することもある。この区分は en:Peter T. Daniels が提唱したものである[1] (詳細は各項目の解説を参照)。欧米では、音素文字一般を俗に「アルファベット」 (英: alphabet) と呼ぶことが多い。

現実には、人工言語を表記する場合は例外として、音素文字での表記でも言語の発音に正確に対応するとはかぎらない。これは多くの場合、言語の発音が音韻変化によって変わってしまっても、文字の表記は変化しないことによる。たとえば現代英語knightnight は、発音では区別されなくなっているが文字の表記は異なる。このような綴りが保持されることは、形態素同士が発音だけで区別できなくなる不便を補っていると考えられている。また、文字の種類が発音の種類に完全に対応していない場合もあり、例えば英語では母音が14種類存在するが、その母音の数に対応する数の文字は存在しない。

一方で現代ドイツ語のように、正しい綴り方を規定し、ウムラウト記号の付加によって発音に対応する母音の種類を増やし、表記と発音の一致に努めている例もある。

脚注

  1. ^ Daniels, Peter T. (ed.) and Bright, William (ed.) (1996). The World's Writing Systems. Oxford University Press. pp. p.4. ISBN 0-19-507993-0 

関連項目

文字体系の類型
いわゆる文字 表音文字
音素文字
アブジャド
アブギダ
アルファベット
音節文字
表語文字象形文字を含む)
その他 表意文字
ピクトグラム絵文字

音素文字

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 22:08 UTC 版)

文字」の記事における「音素文字」の解説

音素文字(英: segmental script単音文字とも)とは、表音文字のうち、ひとつひとつ字母ひとつひとつ音素を表す文字体系例外的に複数音素を表す文字を持つ場合もある)。アルファベット(英: alphabet)と総称されることもある。 en:Peter T. Daniels は音素文字をさらに細分しアブジャドアブギダアルファベット分類した。 かつてアブギダは、音節文字アルファベット中間位置付けられ、しばしば音節文字分類されたが、今日では、アブギダアルファベットは、多く場合アブジャドからそれぞれ別個に発達したものだと考えられている。 音素文字に含まれる字母の数は、表記する言語音素数に照応しているため、少なくて20程度多くて50程度までである。

※この「音素文字」の解説は、「文字」の解説の一部です。
「音素文字」を含む「文字」の記事については、「文字」の概要を参照ください。

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