planetaとは? わかりやすく解説

プラネット‐エー【PLANET-A】

読み方:ぷらねっとえー

すいせい


すいせい

分類:月・惑星探査


名称:第10号科学衛星「すいせい」(PLANET-A)
小分類:彗星小惑星探査
開発機関・会社:宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
運用機関会社:宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
打ち上げ年月日:1985年8月19日
打ち上げ国名機関:日本/宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
打ち上げロケット:M-3SII
打ち上げ場所:鹿児島宇宙空間観測所(KSC)

すいせいは、76年ぶりに接近したハレー彗星観測目的惑星探査機です。1985年8月19日M-3SIIロケットによって打ち上げられハレー彗星に向かう軌道投入されました。
真空紫外線撮像装置(紫外線カメラ)と、太陽風イオン測定器搭載しており、さきに打ち上げられさきがけとともに1986年3月ハレー彗星観測しました

1.どんな形をして、どんな性能持っているの?

すいせい外観図
すいせい外観

直径1.4m、高さ0.7mの円筒型で、その上に楕円形の約0.8m径の高利アンテナがついています。このアンテナ地球方向に向けるよう姿勢制御されています。
重量は約140kgです。

2.どんな目的使用されたの?
じきけんきょっこうとともに1976年から1979年わたって実施され国際磁気圏観測計画参加し磁気圏観測おこないました。磁気圏波動粒子相互作用の、実態解明するために使用されており、GEOSなど外国科学衛星との、相互連絡データ交換おこなわれています。

3.宇宙でどんなことをし、今はうなっているの?
彗星周囲にできる水素撮影や、彗星接近前の太陽風接近後に、彗星から生じたイオン太陽風との相互作用観測しました1986年3月以降搭載している紫外線カメラ使って天文観測おこないました。

4.打ち上げ飛行順序はどうなっているの?

軌道図
軌道

図を参照してください

5.このほかに、同じシリーズでどんな機種があるの?
しんせい、でんぱ、たいようきょっこうじきけんはくちょうひのとり、てんま、おおぞら、ぎんが、あけぼの、ひてん、ようこう、あすかがあります

参考文献/大林辰蔵監修日本宇宙科学19522001東京書籍


すいせい

(planeta から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/16 16:25 UTC 版)

ハレー彗星探査機
「すいせい(PLANET-A)」
すいせい
所属 宇宙科学研究所(ISAS)
主製造業者 日本電気
国際標識番号 1985-073A
カタログ番号 15967
状態 運用終了
目的 ハレー彗星探査
観測対象 ハレー彗星
打上げ機 M-3SIIロケット 2号機
打上げ日時 1985年8月19日08:33
最接近日 1986年3月8日
運用終了日 1991年2月22日
停波日 1991年8月20日
物理的特長
本体寸法 ⌀1.4 m × 0.7 m
質量 139.5 kg
発生電力 100 W
主な推進器 ヒドラジン1液スラスタ
姿勢制御方式 スピン安定方式
軌道要素
周回対象 太陽
軌道 楕円軌道
近点高度 (hp) 1.005 × 108 km
遠点高度 (ha) 1.514 × 108 km
軌道周期 (P) 約282日
観測機器
UVI 真空紫外線撮像装置
ESP 太陽風観測器
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すいせい(第10号科学衛星、PLANET-A)は日本の宇宙科学研究所(ISAS、現・宇宙航空研究開発機構(JAXA))が打上げた2機目の宇宙探査機である。開発・製造は日本電気が担当した。1985年8月19日鹿児島宇宙空間観測所よりM-3SIIロケット2号機で打上げられた。

すいせいは先立って打上げられていた探査機・さきがけと共にハレー彗星の国際協力探査計画(通称・ハレー艦隊)へ参加し、太陽風とハレー彗星の大気との相互作用を観測したり、紫外線で彗星のコマを撮像することを目的としていた。

1985年11月14日、すいせいは真空紫外撮像装置(UVI)を用いてハレー彗星のコマの水素Lyα輝線による像を初めて撮影した。この像の観測から、コマの明るさが規則的に変光していることが明らかとなり、変光周期から核の自転周期が2.2±0.1日と推定された。

1986年3月8日、ハレー彗星に145,000 kmの距離まで最接近し、彗星付近の太陽風観測を行った。このとき予期せぬ姿勢変化があり、接近前後2回に渡って大きな衝撃が加えられていることが判明した。1回目は最接近12分前、ハレー彗星からの距離は160,000 km。2回目は最接近20分後、距離は175,000 kmであった。データ解析の結来、ハレー核方向より何物か(重さは控えめに見ても約5 mg、比重を1として直径2 mmほど)が飛んで来てすいせい下部へ衝突した、という結論になった。

1991年2月22日に軌道修正用燃料がなくなり、同年8月20日の地球スイングバイ後に運用終了した。アメリカ航空宇宙局のウェブサイトでの紹介文によると1998年にテンペル・タットル彗星ジャコビニ・ツィナー彗星探査を予定していたがこれにより中止になったと言う[1]

脚注

  1. ^ Suisei Mission Profile by NASA's Solar System Exploration。これについて日本語文献で紹介されることは少ない。

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