五ヶ瀬スキー場再開満喫 3季ぶり スキーヤーら初滑り 「雪さらさら」

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初滑りを楽しむスノーボーダーたち
初滑りを楽しむスノーボーダーたち

 2022年の台風14号の影響で、2季連続で営業を休止していた国内最南端のスキー場「五ヶ瀬ハイランドスキー場」(五ヶ瀬町)が20日、3季ぶりに営業を開始し、スキーヤーたちが初滑りを楽しんだ。

 式典では運営会社の第3セクター・五ヶ瀬ハイランド社長の小迫幸弘・五ヶ瀬町長が「たくさんの人の支援を受けてオープンすることができ感無量。多くの人に来てもらいたい」とあいさつ。関係者とテープカットをして開業を祝った。

 鹿児島市から職場の同僚らと訪れた会社員(43)は「初めて来たが、ゲレンデが思ったより広く、雪がさらさらしていて気持ちいい」と話し、スノーボードを楽しんでいた。

 熊本県境の近くにあるスキー場は1990年に開業。町の大きな観光資源となっているが入場者数は減少傾向が続き、新型コロナ禍の2020~21年シーズンは初めて2万人を下回った。21~22年シーズンは増加に転じたが、22年の台風14号でスキー場につながる町道などが土砂崩れや路肩の決壊により通行できなくなり、22~23年と23~24年のシーズンで営業を断念。今回、道路が仮復旧したことから再開された。

 スキー場には五つのゲレンデがあり、当面の間はパラダイスコースの一部(約500メートル)のみで営業する。今季は来年3月上旬までで、21~22年シーズンを約5000人上回る3万人の入場を目指している。

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