一畑電車に新造車両

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8000系の外装のイメージ
8000系の外装のイメージ
8000系の内装イメージ。デュアルシートが特徴だ(いずれも一畑電車提供)
8000系の内装イメージ。デュアルシートが特徴だ(いずれも一畑電車提供)

8年ぶり来年3月導入

8000系 混雑に応じ座席転換

 一畑電車は、8年ぶりとなる新造車両「8000系」を2025年3月に導入する。混雑状況に応じ、座席を横一列につなぐロングシートと、縦に2席ずつ並べるクロスシートの転換ができる「デュアルシート」が特徴だ。通勤・通学客と観光客の割合に応じ、使い分けていく狙いがある。(小松夕夏)

 8000系は、ステンレス製の1両編成で座席定員は55人。ロングシートとクロスシートが選択できるデュアルシートが一部に配置されている。クロスシートは、対面型のボックスシートとしても利用できる。

 現在の7000系にはボックスシートが配置され、通勤客からは「見知らぬ人との対面席は座りにくい」などの声があった。一方、観光客には景色や会話を楽しめると好評で、どちらも快適に過ごせるよう新仕様の導入を決めた。

 導入費は4億1800万円で、国と県、沿線の松江市と出雲市が全額補助する。一畑電車の野津昌巳・営業部長は「通勤・通学や観光など、様々な利用シーンの要望にかなう車両になった。それぞれの用途で快適に利用してほしい」と話している。

 県と松江、出雲両市でつくる一畑電車沿線地域対策協議会は、11月21日に臨時総会を開き、2025年度から10年間の次期支援計画の素案を公表した。

 総事業費は80億円。新造車両の導入費などの設備投資に37億円、レールや枕木の交換などの経費に43億円を見込む。このうち、国の補助を除いた県と2市の財政負担額は、県が28億円、松江市が10億円、出雲市が18億円の見通し。

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