ブラックアウトの大地震、「ホットシェフ」のセイコーマートはおにぎり供給を続けた

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 関連死を含め44人が亡くなった北海道 胆振(いぶり) 東部地震は、6日で5年となった。道内ほぼ全域の約295万戸で大規模停電(ブラックアウト)が発生し、道民生活に大きな支障を来し、スーパーやコンビニが軒並み休業する中、道内店舗の95%にあたる1050店が営業を続けたのが、セコマ(札幌市中央区)が展開する「セイコーマート」だった。過去の災害を教訓に、対策を講じていたのが奏功した。(塚原千智)

セコマのホットシェフ(セコマ提供)
セコマのホットシェフ(セコマ提供)

 市内の同社配送センターでは、地震直後の朝から自動で在庫を出し入れするシステムが停電で使えなくなったが、従業員らが発電機で照明と大型エレベーターを動かし、手作業で飲み物やカップラーメンなどを各店に運搬。昼前には各店に人が押し寄せた。

 好評だったのはおにぎりだ。半数に当たる約500店舗では、作りたての弁当を販売するコーナー「ホットシェフ」などに使うガス釜と2~3日分の米があり、のりや具材がなくなっても各店の判断で塩にぎりを売り続けた。

 同社は2004年の台風時に長時間停電して休業したのを受け、車のバッテリーを使った非常用電源キットを各店に配備。地震後は社用車にガソリン車、ディーゼル車の両方を配備するなど燃料確保のためのリスク分散を進めている。佐々木威知・渉外部長は「お客さまに少しでも安心して利用してもらえるよう、今後も考えていきたい」と話す。

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