トラブル相次ぐ日本航空、鳥取三津子社長「深くおわびする」…国交省が厳重注意

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 日本航空で安全上のトラブルが5件相次いだとして、国土交通省は27日、日航に対して行政指導にあたる厳重注意を行い、来月11日までに再発防止策を提出するよう求めた。

平岡成哲・航空局長(左)から厳重注意の文書を受け取る日本航空の鳥取三津子社長(27日午後、国土交通省で)=三浦邦彦撮影
平岡成哲・航空局長(左)から厳重注意の文書を受け取る日本航空の鳥取三津子社長(27日午後、国土交通省で)=三浦邦彦撮影

 国交省を訪れた鳥取三津子社長に対し、平岡成哲・航空局長が「安全管理システムの総点検を行った上で、経営トップが率先して航空安全に対する意識の再徹底を図り、さらなる安全性向上に取り組んでほしい」とする文書を手渡した。

 鳥取氏は深々と頭を下げて受け取り、報道各社の取材に「多大なご心配をおかけし、深くおわびする。私がリーダーシップを持って、信頼回復へまい進することを約束する」と話した。

国土交通省から厳重注意を受け、記者の前で頭を下げる日本航空の鳥取三津子社長(27日午後、国土交通省で)=三浦邦彦撮影
国土交通省から厳重注意を受け、記者の前で頭を下げる日本航空の鳥取三津子社長(27日午後、国土交通省で)=三浦邦彦撮影

 日航では昨年11月以降、米国と福岡の空港で起きた計3件の滑走路誤進入と停止線越えに加え、機長の深酔いによる欠航、東京・羽田空港の駐機場での接触事故とトラブルが続く。国交省は24、27の両日、航空法に基づき、臨時の立ち入り検査を実施した。

 日航への厳重注意は、客室乗務員による乗務中の飲酒が発覚した2018年以来。

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