前回述べたように、スケジュールや工数にバッファーを設けたとしても、
- バッファーは必ず消費される
- 欲しいときにはバッファーはもう残っていない
- 遅れはそのままリードタイムを伸ばす
という三つの事実により、安易なやり方でバッファーを取り扱うと、プロジェクトにマイナスの影響を与えてしまうことになります。さらに、
- 計画の更新には時間がかかる
- 計画を更新している間にまたズレが生じる
ことから、プロジェクトの現実を掴むことは非常に難しく、適切なプロジェクトコントロールをできていないのが多くの企業の現状です。