実はダイエットに最適!痩せたい人が買うべき「冷凍食品」を管理栄養士が解説
冷凍食品は長期保存ができて調理も簡単なため、日常的に利用している方も多いでしょう。しかし、揚げ物やこってりした味付けの料理が多く、「ダイエットに向かない」と思っていませんか?実は、冷凍食品のなかにはダイエットにぴったりの商品もあります。この記事では、痩せたい人こそ常備してほしい、管理栄養士おすすめの冷凍食品を紹介します。
痩せたい人が買うべき冷凍食品は?
痩せたい人におすすめの冷凍食品は、次のとおりです。
・ブロッコリー
・枝豆
・ミックスベリー
・もち麦入りご飯
・蕎麦
それぞれの食品がダイエットに向いている理由を解説します。
ブロッコリー
野菜のなかでも断トツのたんぱく質含有量を誇るブロッコリー。たんぱく質は筋肉のもとになる栄養素です。筋肉量が減少すると基礎代謝が低下し、痩せにくい体になってしまうため、ダイエット中はたんぱく質の摂取が欠かせません。冷凍ブロッコリーを常備しておけば、いつでも手軽にたんぱく質を補給できますね。
また、低糖質である点も、ブロッコリーをダイエットにおすすめする理由のひとつです。
枝豆
枝豆は、成熟する前の大豆を収穫したものです。大豆と同様にたんぱく質が豊富に含まれており、筋肉量と基礎代謝の維持に役立ちます。
また、ビタミンB1とビタミンB2を多く含むことも枝豆の特徴です。これらの栄養素は、糖質や脂質をエネルギーに変える働きをサポートするため、枝豆は糖質や脂質を効率よく燃焼させたいダイエット中にぴったりの食品といえます。
さらに枝豆も低糖質なので、ダイエット中でも安心して食べられます。
ミックスベリー
フルーツは一般的に糖質が多く、ダイエット中は控えるべき食べ物とされています。しかし、ミックスベリーに含まれるいちごやブルーベリー、ラズベリーなどはフルーツのなかでも糖質が控えめ。フルーツはビタミンや食物繊維の補給源となる食品です。冷凍ミックスベリーを活用して、ダイエット中の食生活の栄養バランスを整えましょう。
もち麦入りご飯
大麦の一種であるもち麦は、β-グルカンという食物繊維を含むことが特徴です。β-グルカンには糖質の吸収を抑え、食後血糖値の上昇を緩やかにする作用があります。血糖値を下げるホルモンであるインスリンには、余分な糖質を脂肪に変えて体に蓄える働きがあるため、β-グルカンを含むもち麦はダイエットに適した食品であるといえます。
冷凍おにぎりや、弁当タイプの冷凍食品のご飯にもち麦が使われていることがあるので、見かけたらぜひ利用してみましょう。
蕎麦
蕎麦は、パスタやラーメンに比べて糖質がやや控えめです。そのうえ、パスタはソースに、ラーメンはスープや具材に脂質が多く含まれる一方で、蕎麦はつゆを合わせても脂質が少ないため、ダイエットに向いています。
ただし、天ぷらやかき揚げをトッピングすると、エネルギーや脂質の摂取量が多くなってしまうので、ダイエット中は避けましょう。
ダイエット向けの冷凍弁当もおすすめ
忙しいときは外食やデリバリー、コンビニの弁当に頼りがちですが、脂質や糖質の多さが気になりますね。そのようなときは、主食・主菜・副菜がセットになった弁当タイプの冷凍食品を利用してみましょう。
弁当タイプの冷凍食品のなかにはエネルギーを抑えた商品や、低糖質、高たんぱく質な商品もあります。電子レンジで温めるだけで、手軽に満足感のある食事が摂れることもうれしいポイントです。
冷凍食品は、忙しい方や料理が苦手な方の味方です。上手に取り入れて、ダイエット中の食事管理に活かしましょう。
【参考文献】
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」
中村督. 食品でひく 機能性成分の事典. 女子栄養大学出版部. 2022.
AUTHOR
いしもとめぐみ
管理栄養士。国立大学文学部を卒業後、一般企業勤務を経て栄養士専門学校に入学し、栄養士資格を取得。病院給食、食品メーカーの品質管理、保育園栄養士を経験して2022年に独立。食が楽しくなるレシピを発信するほか、栄養・健康分野の記事執筆を中心に活動中。
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