Menthasの近況、次のツール、最近思うこと

生成AIの時代に、どれだけ自分の手で文字を綴ることに意味があるのかと思ったりする今日のこの頃だが、年末だし最近のMenthasとか考えていることを書いておこうと思う。

まずMenthas、ゆっくりではあるが着実なアップデートを実はしていたりする。UIだとサムネとタイトル部分だけリンク判定されるのでなく、descriptionがあるエリアまで地味にクリック判定されるようになっていたりする(あとマウスhoverで微妙に色が変わったりとか)。

あとは最近使っているひとは気づいたと思うんだけど、初回のロード時間がかなり減ったはずである。これはgzip圧縮を入れたというのもあるが、assetの類をversioningしてブラウザキャッシングするようになったのが大きい。元々MenthasはニュースのAPI含めて全部CloudFrontにキャッシュさせていたのだが、どうもピークタイムはJSなどのasset配信でサーバが詰まっていたらしい(CFにキャッシュが入る前にオリジンへのアクセスで詰まったら意味がない、ということ)。

そもそもなんでこうなっていたかというとassetの配信をS3+CFにしていないせいで、これはS3にアセットをあげるCI/CDを構築するのが面倒だったというのがある(一応個人のhobbyアプリなので...)maxAgeは短めだったり詰めが甘くて、もっと攻められるんだけど今のところ安定しているので放置している。

なんだかんだ↓は役立った。どれも常識的な内容ではあるのだが。

expressjs.com

まあ開発しているといっても、中身はこんな感じであんまり熱を入れて開発しているわけではない。それはやはりニュースアプリというものについて、Menthasをみるとやはり時代遅れ感があるというか、ユーザとしてこれでいいんだろうかと感じるからだ。

具体的にはニュースをリスト状に並べるというのが時代に即していない気がするというか、検索をぶつ切りにしたキーワード検索で行うことに対して、ChatGPT登場後に感じる違和感と似ている。ユーザが知りたいのはその日のトレンドだったり面白い記事を紹介してほしいわけで、単にタイトルと説明文を羅列されてもあまり興味を惹かれない。Menthasを作った当時はこれで完成されたと思ったんだけど、今はまだ加工前のデータを並べているように感じてしまう。

次のツールがあるとしたらどんなものだろう。つれづれでもいいから、さっき紹介したexpressの記事みたいに意味のある形でまとめて紹介するような形だろうか? なんにしても、自分がアプリを次作るとしたらlocal環境で完結するものになると思う。生成AIのAPIを使いたいというのもあるけど、今の時代に個人がwebアプリを公開することに開発者的なメリットがなにもない。10年前とはデータの扱いに対して注意しなければならない項目もまるで異なる。インターネットがすでにmatureした環境であり、もはや公の空間であることを考えるとサービス提供のハードルは高い。 (そういえば最近MenthasもGoogleAnalyticsからCloudflare Web Analyticsにしたんだった。GAと異なりほとんど何も機能はないけど、アクセス数くらいはわかる。個人がやるアプリならそのくらいの情報で十分だろう)

あとここ5~6年くらいは仕事でReact触ってきたわけだけど、次のアプリではCSS Transitionをうまく使いたいと思っている。Reactの場合Transitionとかを使ったアニメーションを組み込むのはライフサイクル管理との相性が悪いのもあって、なかなかハマることも多い。しかしヌルっと動くUIってまだ色んな形があるんじゃないかと思う。生成AIのアプリはChatGPTみたいなchat形式だったり、ユーザに何らかのテキスト入力させたりすることがほとんどなわけなんだけど、ユーザとしては自発的に入力なんかしたくないし、もっとGUIっぽいそれ用のコンポーネントが色々あり得るんじゃないか。その辺を自分で作って探究したらまだまだ面白そうである。

gpt4proクラスのAIは来年もっと身近なものになるだろうし、色々激動な年になりそうだ。

みなさま良いお年を。