田舎住まいの我が家には、そこそこ広い庭がある。元々の持ち主は庭仕事の好きな老婦人で、庭には畑と花壇があり様々なものが植えられ、土は柔らかい黒土であった。
その土地を買い取って、家を建ててもう十年。
仕事と子育てが忙しく、畑どころの話ではなかった私たち。
ようやく今年、上の子が大学生になり都会で一人暮らしを始めて私の手も空き、夫の方も遠くの勤務地から近場に異動になって時間が出来るようになった。
そんな訳で、満を辞して始めたのが畑作りである。
まず苦労したのが土作り。
あんなに柔らかでなんでも植えやすかった黒土は十年の放置でカチコチ、雑草まみれの荒野に変わっている。
耕運機があれば楽だけれど、続くか分からない趣味の畑にいきなり機械の導入は早すぎる。
なんとか二人で慣れない鋤をおっちらよっちら、細やかな畝を作って肥料を撒いて買った土を足して、トマトとキュウリを植えてビニールの屋根も掛けてみた。
せっかくなったトマトは残念ながら鳥につつかれてしまったけれど、キュウリはすくすく育ってくれた。
美味しそうに実ったキュウリ、でも市販品よりは少しばかり小さく見える。
もう一日だけ置いてみようか、そしたら売っているキュウリみたいなサイズになるかも…。
はい、そう欲張ったのが運のつきでした。
次の日の夕方のキュウリが、こちらです!
お分かりだろうか、このキュウリというよりズッキーニに近いサイズ感。
明らかにデカくなりすぎている。
皮もツルツルとして、見るからに美味しくなさそうである。
しかも、そんなズナイ(会津弁でデカいことをズナイと言います)キュウリがなんと三本…。
昨日のうちに、せめて二本くらいは収穫しておけばこんな事にはならなかったのに、と後悔しきりである。
まさかこんなに、一晩で大きくなるとわ…。
グリム童話の欲張りな犬が、水に映った肉を求めて己の肉を失ったように、もうちょっと!の欲がキュウリをズッキーニに変えてしまった?そんなお話である。
なお、ズナイキュウリは炒め物やスープにしたら美味しかったので結果オーライです!
でも初めての収穫はやっぱり生でいただきたかったんよ。また来年も挑む予定、それかカボチャとか芋とか収穫時期に悩まない農作物にしましょうか?
野菜作り、まだまだ下手っぴいですがハマりそうです。
それではまた!