仲田市長の施政方針 から抜粋
私が市政の舵取りを行うに当たり掲げた「誇りを持って
暮らせるまち三木」を実現するため、「誇れる教育」と「防
災のまち」を推進、構築することについては、引き続き、
力を入れて取り組んでまいります。
一つ目の「誇れる教育」については、就任当初から、地
域間格差、経済間格差のない教育環境を整えることは、行
政が行うべき最も重要な施策のひとつであると考えており
ました。「まちづくりは人づくり、人づくりは教育から」と
申します。当市においては、地域間格差はさほどない地域
ではありますが、未来を生き抜く子どもたちに必要な学び
の場を、均しく提供してまいります。すべての学校に、児
童生徒の健やかな成長のため、スクールソーシャルワーカ
ーを配置するとともに、新たな学力向上のための支援施策
を取り入れます。また、必要とする中学校の部活動に外部
人材を登用し、教職員の負担を軽減し、授業に専念できる
環境を整えます。それに加えて、地域の学校において、地
域固有の歴史や文化を学び、大人になってもふるさと三木
を愛する教育を推奨します。
を生かした前衛書を芸術の域にまで昇華しました。地元の
吉川町では、30年以上の長きに渡り、子どもたちに書に
よる創作意欲の向上と、墨華の香るまちづくりを継続して
います。また、静岡県の清水地域がサッカーのまちである
ように、当市においても、地域資源であるゴルフやテニス
に幼少期から触れ、世界を夢見る子どもたちを育成できる
よう、更なる振興に努めてまいります。
一方の経済間格差については、これは行政の責任におい
て、確実に是正していかなければなりません。
て実施している幼児教育の無償化を継続します。小・中学
校での就学援助を拡充します。学用品費、給食費、修学旅
行の費用など、これまでからの支援に加え、入学にかかる
援助を拡充し、更には卒業アルバム代に至るまで、キメの
細かい充実した支援を行います。また、高校、専修学校、
大学に通う学生へ、公立、私立を問わず、県内ではほとん
ど例のない市独自の充実した給付型奨学金制度を継続しま
す。すべての子どもたちが、均しく質の高い教育を受ける
権利を保障します。
三木の子どもたちは、三木の宝、未来そのものでありま
す。当市の誇れる教育を推進することにより、 「教育を受け
させたいまち三木」を実現してまいります。
二つ目の「防災のまち」について、県内の防災拠点「兵
庫県広域防災センター」を抱える当市は、元来、災害の少
ないまちであります。しかしながら、昨年の猛暑、豪雨、
台風等、想定を超えた災害を教訓に、引き続き、都市基盤
の強靭化を着実に進めます。
し、 「道路、橋梁及び道路構造物メンテナンス計画」を策定
するとともに、水道管の耐震化などライフラインの整備を
進めます。また、一次避難所である地域の公民館や集会所
の建替え費用にかかる助成を拡充し、耐震化を促してまい
ります。
危機管理における人的な体制面では、災害対策本部と避
難所との情報共有や、長期間に渡る避難所運営に脆弱な点
があったことから、組織を見直し、危機管理課を総合政策
部に移管し、体制の強化を図ります。また、不安を抱える
避難者に対し、タイムリーな情報を提供するため、本庁舎
を無線LAN化し、避難所にタブレット端末を配備し、災
害に強い情報ネットワークを構築します。
また、当市は、市民の防災意識が非常に高く、地域単位
での自主防災訓練も盛んなまちであります。昨年は、北播
磨で初となる企業連携消防団も誕生いたしました。防災士
を養成する地元の関西国際大学とも連携し、より実践的な
防災訓練を提唱するとともに、学生による二次避難所運営
の応援協定などにも取り組み、ソフト面においても更なる
体制強化を図ってまいります。
「誇れる教育」と「防災のまち」の二大看板により、ふ
るさと三木を愛し、助け合い、支え合う市民の機運を一層
醸成し、支援を求める隣人に対しても手を差し伸べられる
心優しい人々のまちの創造、市民ひとりひとりが「誇りを
持って暮らせるまち三木」の実現に努めてまいります