登録日:2012/01/29(日) 03:16:00
更新日:2025/01/21 Tue 23:43:36
所要時間:約 15 分で読めます
このモンスターはオレの場には召喚されない……キサマの場のモンスター2体を生け贄にして、キサマのしもべとなる!
喜べよ……攻撃力3000のモンスターを操ることができるんだぞ?
ただし――そいつは毎ターン灼熱の身体を溶かしながらプレイヤーにダメージを与える…少々やっかいなモンスターだがな
溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム
効果モンスター
特殊召喚・効果モンスター
星8/
炎属性/
悪魔族/攻3000/守2500
このカードは通常召喚できない。
相手フィールドのモンスター2体をリリースした場合に相手フィールドに特殊召喚できる。
このカードを特殊召喚するターン、自分は通常召喚できない。
(1):自分スタンバイフェイズに発動する。
自分は1000ダメージを受ける。
【概要】
第3期最初のパック「新たなる支配者」にて登場した最上級モンスター。
原作では
闇マリクが使用した。
攻撃名は
城之内ファイヤー!ではなくゴーレム・ボルケーノ.
通常召喚ができない、いわゆる「特殊召喚モンスター」なのだが、
なんとこいつは、相手のモンスターをリリースし、相手のフィールドに特殊召喚されるという変わった性質を持っている。
ほらほら……ラヴァ・ゴーレムの灼熱の体が溶け出し、貴様のライフを削るぞ!
毎ターン相手に1000ダメージを与えられるが、相手に攻
攻撃力3000のモンスターを渡してしまうという、かなり大きなリスクも伴う。
攻撃力3000といえば、かの《
青眼の白龍》と同等であり、下手な最上級では殴り倒されてしまう。
しかし、相手の攻撃封じ、ちくちくバーンダメージを与えていく
ロックバーンデッキならば話は別。
攻撃を封じてしまえば、少しずつ相手のLPを削っていくことができる。
星8である《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》は
S召喚の素材にはしづらく、ランク8を使うデッキは限られているため、
X召喚の素材にもされにくい。
L召喚や
儀式召喚を除けば、素材としては除去されにくい。
ただし、方法に関わらずこいつを特殊召喚する場合、そのターンは通常召喚ができないことに注意。
先述した通り、考えも無しに使うと高ステータスのモンスターをプレゼントしてしまうことになる。
そのまま打点で押し切られたり、L素材に使われてあっさりと処理されるという結果になりかねない。
出したターンに処理をするか、または攻撃などを封じるカードを併用するようにしよう。
隠れた仕様
このカードの最も恐ろしいところは、相手モンスターを
召喚コストのリリースによって除去できるという点である。
遊戯王OCGでは相手のカードの「発動」に対してチェーンを組むことはできるが、
行動を行うための「コスト」を支払う段階ではチェーンを組むことはできず、コストとしてリリースする処理は止めることはできない。
よって、モンスターをリリース行為自体は
カウンターできず、《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》の召喚を《
神の宣告》などで無効にされても、コストとして消費されたモンスターは戻ってこない。むしろ相手は
一方的に損するだけである。
さらに言えば、リリースによる除去にはもう一つの利点がある。
リリースした後に「《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》を特殊召喚する」という処理が入るため、「時の任意効果」はタイミングを逃す。
コストとして除去したモンスターが墓地に送られたり、フィールドから離れた際に発動する任意効果がタイミングを逃して使えないのだ。
つまり、相手の場の《
シューティング・クェーサー・ドラゴン》2体をリリースして《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》を出したとしても、《シューティング・スター・ドラゴン》を特殊召喚できない。
「突破されても《シューティング・スター・ドラゴン》出てくるから…」というような相手の目論見は一瞬にして崩れ去る事になる。
ちなみにこのカード、相手に攻撃力3000のモンスターを与えているが、
その段階で相手モンスター2体を除去しているため、よーく考えてみるとカード・アドバンテージでは損していないのだ。
相手:2体失って1体もらった=アド-1
自分:1体あげた=アド-1
もちろん戦闘破壊が難しいモンスターを与えるため一概には言えないが、
大型モンスターへの呪いの言葉
「はいはい《地砕き》《地砕き》」で即除去してしまえば2:2交換が簡単に成立する。
更にこいつは耐性が一切ないため除去も簡単というおまけ付き。《
破壊輪》や《
聖なるバリア −ミラーフォース−》、《はさみ撃ち》でもあっさり乙る。
……何故生け贄召喚が生け贄召喚(笑)だったのか分かる気がする……。
そのほかにも《ストーム・シューター》のような
カードの位置が絡むカードを使用する際に、このカードを出すことで無理矢理相手カードの位置を変えることも可能。
かつてはカードの位置関連の効果自体がかなり地味だったためネタ要素にすぎなかったが、
新マスタールールによってカードの位置関連のカードが再評価されたことで、結果的にこの戦法の有用性も増してきている。
このカードの対策としては、リリースや特殊召喚を事前に規制する、つまり「そもそも出させない」ことしかない。
【相性の良いカード】
バーンダメージをメインとする場合は必須となる。
《平和の使者》《グラヴィティ・バインド-超重力の網-》などで《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》の攻撃を封じ、相手にダメージを与えていこう。
《魔法の筒》や《ディメンション・ウォール》で攻撃を防ぎながら相手に大ダメージを与えるのも有り。
というか各種バウンスカード。召喚した《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》を回収し、リリースによる除去を再び行うことができる。
これにより、相手は2体以上モンスターを展開させづらくなり、
ボード・アドバンテージも稼ぎやすくなる。
上述した《ストーム・シューター》もこちらの意味でのコンボに繋がる点があったり。
《
氷結界の龍 ブリューナク》とのコンボは鬼畜。
ただし、手札にいることがバレバレなので、《
マインドクラッシュ》や《義賊の極意書》などのハンデスには注意。
《魔界の足枷》でも可。
《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》の攻撃を封じ、小さいながらもダメージを与えていく。
《悪夢の拷問部屋》や《呪魂の仮面》があればターンを折り返すごとに合計2600のダメージを与える。
《拷問車輪》も闇マリクが使用したカードなので「出た!マリクさんのサディスティックコンボだ!」、とファンは歓喜したとかしないとか。どう考えてもこちらの方が先です。
モンスターのコントロールを持ち主に戻すカード。
相手モンスターを2体除去でき高い攻撃力を持つ《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》との相性は良い。
前者は魔法なので《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》と同時に揃えばすぐに発動できる点、後者は罠なので相手にコントロール奪取効果を使われた時に素材としてモンスターを処理される前に取り戻すこともできるのが利点。
ちなみに《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》や、《
トーチ・ゴーレム》《ヴォルカニック・クイーン》などのコントロールを《洗脳解除》で奪い返す【ゴーレム】というデッキも存在する。
まだ影が薄くなかったころの
三沢の切り札。《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》の攻撃力を0にしてビートダメージを狙う。
しかし、ロックバーンデッキとの相性が悪く《ウォーター・ドラゴン》を出すこと自体が容易ではないので彼の
ファンデッキぐらいでしか使えない。
また《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》をあえて混ぜることに大きなメリットを見いだせるデッキである必要性がある。
相手フィールド上に出した《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》を効果で吸収すれば相手のモンスターを2体除去した上に《サクリファイス》は攻撃力3000のモンスターと化す。
《サクリファイス》は星1なので《グラヴィティ・バインド-超重力の網-》や《レベル制限B地区》の弱点である
Xモンスターをロックをすり抜け戦闘破壊することができる。
《サクリファイス・アニマ》は星1モンスターしか素材に使えなくなった代わりに儀式魔法を使わずに出せるリンクモンスターであるため、より気軽に使える。
ただし、リンクマーカーの先のモンスターしか吸収出来ないため、EXモンスターゾーンの前に出すようにしよう。
みんな大好きヒータたん。ヒータたんの項目にもあるように、《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》のコントロールを得て憑依装着に繋げたり火霊術でぶん投げたりして
満足しよう。
特に《浅すぎた墓穴》と《太陽の書》でヒータたんの効果を使うコンボは、相手フィールドに1体しかモンスターが居なくても《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》の召喚ができるので相性が良い。
相手のフィールドに《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》を出すと同時に自分も星8モンスターカードを呼び出す事が可能。
その後は《洗脳解除》や《所有者の刻印》で《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》を自分の元に戻し、ランク8X召喚を狙うも良し。
破壊効果を持つモンスターを呼び出して《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》を葬り去るのも良しと、使い方次第で色々なコンボが狙えるだろう。
劇場版限定カードによる徹底的な相手フィールドの破壊&排除。
破壊耐性を持つ相手のモンスターを《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》で排除しておき、続けざまに《破滅竜ガンドラX》を出して《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》諸共破壊為尽せば、相手フィールドは完全な不毛の大地と化す。
更に《破滅竜ガンドラX》は、破壊したモンスターカードの内1番高いモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与え、その数値分と同じ攻撃力を持つ効果を持っている。
即ち、条件が整えば相手ライフに3000のダメージを問答無用で叩き込んだ上で攻撃力3000の《破滅竜ガンドラX》が降臨するのだ。
攻撃が通れば合計6000のダメージという、成立すればワンターンキルも状況次第で可能な恐るべき高火力。
かつての《破壊輪》→《地獄の扉越し銃》を髣髴とさせる鬼畜コンボである。
《破滅竜ガンドラX》は竜族なので特殊召喚するカードも比較的多く、コンボの難易度はそこまで高くないのもポイント。
ただし《破滅竜ガンドラX》にはエンドフェイズ時に自分のLPが半分になるデメリットがあるので、決め所を見誤れば逆に窮地に陥る可能性があるので注意が必要にもなる。
《破壊輪》が現役だった当時は相手のフィールド上に召喚→《破壊輪》→《地獄の扉越し銃》の3枚を使用し、相手のモンスター2体を排除し、6000ポイントのダメージを与える鬼畜コンボが流行っていた。
闇マリク「俺のペットの
必殺技は『ゴーレム・ボルケーノ』だ!
Wiki篭り!高らかに攻撃宣言しな!」
Wiki篭り「ケッ、技の名前は俺で決めるZE!ラヴァ・ゴーレムの攻撃!
『追記・修正ファイヤー!』」
- 技名って最初から決まってるのかな?それとも自己申告? -- 名無しさん (2013-09-13 19:51:45)
- ↑ノリだろ。 -- 名無しさん (2013-09-13 20:14:24)
- タッグフォースではズシンにも勝てる最強モンスター -- 名無しさん (2014-03-07 09:29:46)
- すさまじい除去能力ではあるんだけど、最近は2体もモンスターが並んだらすぐワンショットしてくるデッキも多いから厳しいな。 -- 名無しさん (2015-03-09 11:14:33)
- ただ今でも、切り札級のカードとかをあっさり除去される危険性は変わらないから恐ろしい。ジョーカー的な立ち位置よな。 -- 名無しさん (2015-03-15 14:54:53)
- 墓地に送られて効果発動する奴がいるんだよなあ…… -- 名無しさん (2015-03-15 16:53:32)
- ↑クェーサー然り、タイミングを逃す奴も少なくないから、やっぱり怖いカードだよ。破壊輪復活もあるし -- 名無しさん (2015-03-28 09:51:32)
- あまり見ないけど、使われると凄くウザがられるカードの一つだと思う。こいつと強脱のコンボが地味ながら、結構エグいんだよな… -- 名無しさん (2015-05-01 19:05:46)
- 今でも遊戯王最強クラスの耐性と蘇生力を持ってるヴェノミナーガを簡単に除去出来るというね -- 名無しさん (2015-09-10 17:06:53)
- 破壊態勢持ちも問答無用にぶっ飛ばせるのが好き。 -- 名無しさん (2015-09-10 17:58:12)
- 友人が作ったデッキで強制転移と合わせる事で、1体だけ出すと転移で奪われ、2体以上出すどゴーレムで処理されるというクソうざいデッキ作ってた。 -- 名無しさん (2015-10-18 06:52:33)
- ガンドラXとの組み合わせが割とえげつないな。相手フィールドを殆ど更地にした上で3000のダメージか -- 名無しさん (2016-05-07 23:46:39)
- ↑ガンドラX自体が攻撃力3000だから、通れば合計6000の鬼畜コンボが完成する。破壊輪と地獄の扉越し銃の再来じゃねぇかコレ -- 名無しさん (2016-05-10 12:19:54)
- ヌメロニアス追加されてて笑う -- 名無しさん (2018-01-05 15:47:00)
- 闇人格マリクがラーの翼神竜の最後の特能使わないでライフ消耗するリスク負ってでもこいつ死者蘇生で復活させて城之内がモンスターカードなり攻撃を防げるカード引けなければラーの翼神竜わざわざ呼ばなくても勝てたとかいうけどそれだと盛り上がらないか? -- 名無しさん (2018-01-05 18:04:47)
- マリクがやったように、相手に送り付けてバーンダメージ与えるやり方で使うデュエリストはどのくらいいるんだろ? もしいたら挙手。 -- 名無しさん (2018-01-05 18:15:58)
- 平和の使者で縛って何らかのアクションに対して壊獣やサタンクロース投げてた -- 名無しさん (2018-01-06 02:17:06)
- 相手のリンク先塞いだりできるのか -- 名無しさん (2018-01-06 09:31:23)
- ↑そう。投げて潰してロックかければクソ邪魔なデカブツを置いておけるから行動も制限できるしね。 -- 名無しさん (2018-01-06 10:59:46)
- 何気まだ現役、今ロックカード多いしほんと効果えげつないと思う -- 名無しさん (2020-06-18 15:45:14)
- バーンダメの大きさもあってリンクスでも長いこと活躍してる。ライフ4000だから4ターンしのげば勝てるっていう -- 名無しさん (2020-06-18 16:32:57)
- 覇王十代から「ダーク・ガイアやマリシャス・デビルといったE-HEROの融合モンスターの融合素材に自ら出てくるような実に愚かなモンスター」と言われそうなカードだな。 -- 名無しさん (2020-07-25 10:36:18)
- 色々類似モンスターが登場したとはいえ壊獣の1体じゃ間に合わなかったり、ラー球の3体だと多すぎるケースも普通にあるから何だかんだ良い所にはついている。今だと処理もかなり楽だし。 -- 名無しさん (2020-09-01 22:02:17)
- 展開力の上昇により「召喚権?別に無くても展開できるし」のデッキもどんどん増えてるから間接的には寧ろ強化されてるかもね。それはさておき、リンクスではダメージ半減の処置がとられたか…やっぱ4000ルールだと強すぎたか -- 名無しさん (2020-09-01 23:30:45)
- ↑3 E-HEROだけでなく召喚獣にも弱いしな。 -- 名無しさん (2021-04-16 05:36:26)
- ラヴァゴーレム&デュエルディスク「ちゃんと正しい技名言ってください」 よくあれで宣言通してもらえたなぁ…まあルールに関係無いからなんだろうけど -- 名無しさん (2021-10-26 16:43:53)
- リンクスで「一度に○○以上の効果ダメージ」のミッションクリアするために使ってた。フレイム・ウィングマン(またはシャイニング・フレア・ウィングマン)とのセットで -- 名無しさん (2021-10-26 16:49:01)
- こいつ先行でフィールドにモンスター効果・魔法・罠の発動阻害するガチガチのロックかけてもヌルっと突破してくるのがヤバイ -- 名無しさん (2022-02-01 12:57:25)
- シンクロフェスでジャンクスピーダーからシューティングスター達4体のドラゴン見るたびに「ゴーレムで除去してぇ…」ってなり始めた -- 名無しさん (2022-04-13 10:42:06)
- つーか普通に凶悪な強さのモンスターなのに肝心の使い手があのラスボス(笑)のせいで過小評価されてる気が -- 名無しさん (2023-03-06 00:04:09)
- 条件が凄まじく厳しいが墓地送りが召喚コストであるマザー・スパイダーというカードも有るな。 -- 名無しさん (2023-05-06 12:40:08)
- ゴーレムボルケーノもとい城之内ファイヤーも魔法カードとかになってくんないかなw -- 名無しさん (2023-05-06 16:00:47)
- ↑マリク用にするか城之内用にするかが問題だな。 -- 名無しさん (2024-04-26 22:12:06)
- ↑カード名をゴーレムボルケーノにして効果に「このカードは城之内ファイアーとしても扱う」を付ければあるいは -- 名無しさん (2024-05-10 10:52:43)
- ラヴァ・ゴーレムを投げて、壊獣も投げて、刻印で手元に戻して… -- 名無しさん (2024-07-30 15:24:08)
最終更新:2025年01月21日 23:43