オールマインド(ACVI)

登録日:2024/01/08 Mon 01:56:52
更新日:2025/03/01 Sat 08:01:08
所要時間:約 38 分で読めます






傭兵支援システム「オールマインド」へようこそ
レイヴン 貴方の帰還を歓迎します







A

M

A L L M I N D


「オールマインド」とは、ゲームARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」に登場するキャラクターである。

◎目次



◎概要


「全ての傭兵のために」がモットーの傭兵支援システム。プレイヤー間では略して「AM」もしくは親しみを込めて「オマちゃん」と呼ばれることも多い。CVは潘めぐみ
エンブレムは「三角形内に組み合わせた『ALLMIND』」。妙に多いカラバリを戦闘ログや記録のコンプといった実績記念でプレゼントしてくる奇行のせいで、ユーザー間ではネタエンブレム扱いされている。

傭兵支援システムとしてACに乗る傭兵達に各種のサービスを提供しているたいへんありがたい存在で、実力を認めた傭兵にはアリーナ(シミュレータ)の攻略や実戦データ収集を依頼することもあり、それらの実績に応じて褒賞としてACのパーツを支給してくれることもある。また兵器開発も行っているらしく、独自に収集したデータを基にオリジナルのACパーツも開発・供給している。

作中ではメインメニュー部分のシステム元である他、主人公(プレーヤー)とのやり取りをする窓口はAIであるらしく、対応は無機質なものである。ここらへんは過去作に登場したレイヴンズ・ネストのオマージュだろうか。ただ、プレイヤーが想定外な行動をとると狼狽えたり呆れたり皮肉ったりする様子も見せるなど変に人間臭いところがある。
オールマインド自体についての情報も作中にはほとんど存在せず、人間が絡む運営主体が存在するのか、あるいはAIが主体になったシステム的なものなのか、いつから存在してるのか、活動範囲はルビコン3上のみなのかなど、明確になっていることは殆どない。

しかし「密航」クリア後に聴ける「あなたの帰還を歓迎します」というセリフは、10年の時を経て再び傭兵稼業に戻ってきたシリーズファンにとっては非常に感慨深いセリフだったであろう。


◎業務/製品

オールマインドの活動は傭兵支援サービスとACパーツ開発に大別される。

▽傭兵支援サービス

パーツショップ運営と戦闘シミュレータ、およびそのシミュレータを使用したデータ収集などを行っている。
ACガレージのメニュー画面の隅にもオールマインドの名前が書かれており、ACガレージもオールマインドが提供している模様。
どれもほとんど収益が挙がるとは思えない内容になっているが、どのような形で運営の原資を確保しているのかは不明。

★パーツショップ

AC用パーツの調達が行えるショップを運営している。各パーツの詳細なデータが提供され、武器類に関しては「どのような武器なのか」を説明する動画まで用意されている。
不要なパーツの買い取りも行っているが、シリーズの通例としてパーツの売値と買取価格が同額であるため気軽にパーツを購入して試すことが可能。
中古品だろうと買取価格が下がらない*1のはオールマインドの補填であろうが、商売として成り立つのか心配になる

★戦闘シミュレータ

仮想空間でACの操縦訓練や機体のセッティング確認などを行える。
ACガレージと連動しており、新しい機体やパーツを試したいときにもスムーズにシミュレータへ移行できるほか、シミュレータテストを使用中でも即座に機体構成を変更可能と使い勝手が良い。シミュレーション精度も現実とほぼ誤差が無いという高品質なもの。メタ的には全部同じゲームなんだから当然ではあるが
また、このシミュレータを利用して以下のようなサービスを行っている。
▷トレーニング
「傭兵教育プログラム」と銘打たれている、予め用意された機体で課題をこなしていく形式の操縦・戦闘訓練。
クリアすると褒賞としてパーツを支給してくれる事があり、その中には大変有用なパーツもいくつかあるため非常にありがたい。
▷アリーナ
本作のアリーナはオールマインドが収集したデータをもとに傭兵たちをランク付けし、ランキング上位の傭兵を再現したデータと一対一で戦闘シミュレーションを行うものとなっている。
最初から全部のデータに挑戦できるわけではなく、傭兵としての実績(シナリオの進行度)に応じてランキング下位から順番に開放されていく。
勝利する毎に賞金、加えて初回のみOSチューニング用のチップを支給してくれる。
▷インテグレーションプログラム
オールマインドが用意した様々な架空の機体+アリーナに存在しない特例の機体と戦闘シミュレーションを行う。ゲーム的には2周目以降の裏アリーナ、過去作での追加ランカーみたいなもの。
ここで収集されたデータはオールマインドが開発している無人ACに統合されるとのこと。


★「ログハント」プログラム

オールマインドが認めた傭兵に対して実戦データの収集を依頼し、それをこなした傭兵に報酬を与える活動。
戦場で遭遇した特殊な敵機体を撃破することで「バトルログ」を収集する。大抵は改造を施された中大型MTやほとんどすべてのACといった道中の強敵がログハント対象に指定される。
ログの収集数に応じてハンターランクが上がり、昇格時に褒賞としてACパーツが支給される。
つまり、登録傭兵はもれなくログハント対象になっていたりするわけだが…

▽ACパーツ

ACフレームとAC用武器を開発している。
フレームは手堅い性能をしているが、武器に関しては高性能ではあるもののどこか独特の感性をしており、ひと癖もふた癖もあるものが並ぶ。
プレイヤー以外にもオールマインド製パーツを使用している独立傭兵がいるため、それなりに流通している模様。
ゲーム上は全てがログハントの報酬で、入手はシナリオ進行度にほぼ依存することになる。

★MIND ALPHAシリーズ

有機的な外見が特徴のオールマインド製フレームパーツ。
「表皮のように馴染むACを目指して各種最適化が行われている」とのことで、オールマインドによれば旧世代(コーラル入り)強化人間と相性が良いとされる。
中量級と重量級の丁度中間くらいという唯一無二の重量で、重い中量とも軽い重量とも見做せる独特の立ち位置にあり、
なおかついずれも防御関連のパラメータが充実しており適度に打たれ強い、初心者向けフレームの一種。
▷20-081 MIND ALPHA
ほぼ全ての性能が概ね中程度でまとまっている頭部パーツ。(かつてはスキャン距離が欠点だったが、アップデートで補強された)
突出したものが無い反面決定的に劣る部分も無いので、見た目で選んでも良いかもしれない。
デザインは過去作である『NX』に登場した「H02-WASP2」や「H11-QUEEN*2」に似ており、アーキバスの中量フレームと合わせるとよりそれらしくなる。
▷07-061 MIND ALPHA
西洋甲冑のような曲面装甲が目を引く、重量寄りの中量コアパーツ。BAWSのBASHOコアと同じくブースターが縦に配置される特徴がある。
ブースタ効率補正がやや低いがそれ以外の性能には大きな穴が無く、非常に汎用性が高い。
▷04-101 MIND ALPHA
重量に比して反動制御に優れ、一定以上の射撃武器適性も維持された射撃戦特化型の腕部パーツ。
近接武器適性は低いうえEN負荷もワースト2位と欠点も大きいが、中距離射撃戦に徹するなら最適。
▷06-041 MIND ALPHA
中量級としては重かった部類だが、その分APや装甲値は充実している2脚パーツ。
同重量帯では姿勢安定性能と積載上限がわずかに劣るがそれも致命的ではなく、タフな中量機を組むには向いている。
また、アプデで大幅な軽量化が成されたので今ではブルートゥでおなじみのWRECKERよりも軽い。蹴りの威力こそ下がったが、機動性はより良好になっている。

★MIND BETAシリーズ

同じくオールマインド製の派生型フレームパーツ。
解説文には「換体」という見慣れない言葉が使われている。オールマインド的にはMIND ALPHA一式から少しずつ差し替えて新たなデータ収集をするためのパーツらしい。
▷20-082 MIND BETA
対スタッガー耐性に特化した頭部パーツ。
重量に対して装甲値とAP、システム復元性能(=状態異常耐性)がいずれも低いという防御面の脆さはあるが、単独トップの姿勢安定性能は魅力的。
APと装甲を他の部位で補える重量機に向いており、実際コレを載せた重ニやガチタンは殴り合いに滅法強い。
センサーだらけの頭部前面がガラスキャノピーに覆われているというとても異彩を放つデザイン。機体ダメージが蓄積してくると他のパーツが塗装剥げなどで汚れていくところが、これは段々キャノピーに亀裂が入り始めるという芸コマもある。
▷06-042 MIND BETA
中量の逆関節脚部。
逆関節の宿命としてAP・装甲値はやや低めだが中量2脚の水準を保っており、逆関節の中では扱いやすい。
姿勢安定性能は軽量2脚並だが、これでもアップデートによってかなり改善されている。
解説文では「異物混入による人体感覚の変化に着目、まず末端たる脚部を獣の形に置き換えることにした」となっているが、この試みが続いた先に何が待っていたのかは不明。

★AC用武器

いずれもクセのある変わった武器だが、強力なものも多い。
命名規則は「型番+意味のある英単語の略称」。
▷44-141 JVLN ALPHA
作中最初に登場する特殊バズーカ。通称「スッラバズ」あるいはオマバズ、デトバズ。型番は「Javelin(投げ槍)」の略称だろうか。
着弾時にプラズマ武器のごとく多段ヒットする爆発を起こす。片手武器トップの単発衝撃力を誇り、攻撃力・弾速・直撃補正それぞれも優秀。挙動も素直なバズーカそのままでAM製武器としては最も扱いやすい。
アップデートで他の近接信管付きバズーカの弾速が改善された際には「本武器のみ近接信管の反応距離がとても狭い」という特性とバズーカ中最大の重量という欠点が目立ってしまっていたものの、
その後二度にわたる上方修正で大幅な軽量化を果たし*3、ついでにレギュ1.05にて他の近接信管が弱体化、レギュ1.06で攻撃力アップ+これでスタッガーを取った時に多段ヒットがすっぽ抜けるバグも修正され、ミッションのステルス機を安定して一撃で倒せるなどかなり復権してきている。
オールマインドは、全てのJVLN ALPHAを使う傭兵のためにあります
バズーカなのになぜか銃剣が取り付けられているが、当然ながら刺突には使えない。レギュ1.06~1.07にかけて大減量するまでは重くなるから外せとツッコまれまくっていた。
スッラ「これをどう使えばいい?…刺して撃てばいいのか?
▷44-142 KRSV
マルチエネルギーライフル。エネルギーライフルとプラズマライフルをそのまま並列に合体させた、AM製武器でも一際"様子のおかしい"一品。腕武器としては最も重たい。
3段階の溜め撃ちでプラズマ、レーザー、複合ビームを撃ち分ける。スペックも演出もロマンの塊。
プレイヤー達からはオールマインドの最推し武器なのだろうと目されている
書くべきことが多すぎるので詳細はカラサワの項目へ。略称もおそらく「Karasa'v'a(カラサ"ヴ"ァ)」と、今作のカラサワ枠である事を示唆している。
見た目はどちらかと言えば「軽サワ」に近いが、チャージによって見慣れた形状に変形して行く。
▷44-143 HMMR
プラズマ機雷投射機。六文銭が鎖分銅よろしく投げつけてくるアレ。ヨーヨーではない。
近接武器の一つで、通常攻撃ではワイヤーの先についた回転体を振り回して実弾属性の打撃を行い、チャージ攻撃ではプラズマ機雷をバラ撒いてENダメージを与える。接近せずその場で攻撃するためブースターの近接推力に影響されない。
チャージ中は左手前方でブンブン振り回し、その間はライフル程度の弾丸までなら弾き返すが狙ってやるのは難しい。*4
突進しない分射程は最大80mとそこそこという、癖の塊だらけの実弾近接武器の一つだが、タンクや4脚では移動しながら攻撃できるため隙も小さくなり、さらに扱いやすくなる。特に引き撃ち系4脚機での迎撃用武器として猛威を振るっており、レギュ1.07で攻撃力と衝撃力を弱体化された。
ヨーヨーやフレイルのように敵を殴打する所から、略称の意味は「Hummer(鉄槌、殴打)」と思われる。某機動戦士のアレとは無関係。
▷45-091 JVLN BETA
爆発型ミサイル。
単発で飛ぶミサイルの軌跡に爆薬が残され、時間差で一斉起爆することで範囲攻撃を行う。通称「爆導索」。
装備サイドから外側に飛ぶ変則軌道なので効果が安定しないが、その分相手も爆破範囲を避けにくくダメージ・衝撃力・回転率も優秀と高性能。
構え不要の武器としては珍しく発射時に相手のアラートを鳴らしてしまうが、武器の特徴的にアラートに反応して回避行動を取られても影響は少なく、他のアラート付き武器のブラフとしても機能するという利点がある。
使い方を理解したプレイヤーが使うと引き撃ちも引き撃ちキラーもこなせる凶悪な武装であり、Ver1.06にて爆発範囲が狭くなるという弱体化を受けながらもまだまだ対戦で現役である。
デトバズと似た名前かつ同じ「連鎖爆発」という特性を持つ。オールマインド的には同系統の武器として設計したのだろうか?
▷45-091 ORBT
レーザーオービット。略称もそのまま「Orbit(オービット)」だろう。何故かJVLN BETAと型番が被ってる
自機に随伴する小型機を展開し、ロック中の敵に向かってレーザー攻撃を行う。カテゴリ名はオービットだが、過去シリーズで言うとイクシードオービットに近い。
実弾のものと比べると火力で劣る代わりに展開時間で大きく上回る。
発売当初は攻撃力・弾速が低く余り評価されていなかったが、Ver.1.03.1と1.06の二回に渡って強化されてからはそこそこの評価を得ている。
特にレーザースライサーやチェーンソー等、当てた相手を長く拘束できる近接武器と組み合わせると総ダメージ量が凄まじい事になり、大型兵器すらワンコンボでAPを半分近く持っていくぐらいに火力を盛る事も。

▽関与した、或いはそうと思われる兵器群



◎作中での活躍


作中ではルビコンに降り立ったC4-621とウォルターが身分証明を得るため傭兵のIDを探し、”安否不明となっていた「Rb23 レイヴン」が復帰した”という形で名義を偽って活動を開始する。
その後は傭兵支援システムとしてお世話になることに。
周回を重ねるとセリフが変化していくが…


傭兵支援システム「オールマインド」へようこそ
レイヴン 貴方の帰還を…
…失礼
貴方の帰還を歓迎し 更なる活躍を期待します


◎考察


◎余談




追記修正は、銃剣を付けたバズーカと激重マルチENライフル、爆導索を振り回しながら人類の可能性を拡げるための計画を進めつつお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • アーマードコア
  • アーマード・コア
  • ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON
  • AC6
  • ACVI
  • ゲーム
  • AI
  • 傭兵支援システム
  • 黒幕
  • オールマインド
  • ALLMIND
  • オマちゃん
  • AM
  • 有能
  • ポンコツ
  • オールドンマイ
  • 主人公より先に立った項目
  • 潘めぐみ
  • ケイト・マークソン
  • ドントマインド
  • AC
  • 全心

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2025年03月01日 08:01

*1 NXなど一部作品では使用すると多少だが下がる。

*2 俗に言う「エヴァンジェ頭」「隊長頭」

*3 当初7420だった重量が5920まで減った。減少幅は1500、総重量の2割に相当し、修正後は大豊製バズーカの5480に迫る数値である

*4 実はこの時点でダメージ判定が発生しており、固定オブジェクト等の堅くて動かない相手なら押し付けるだけで破壊出来る

*5 前述したアリーナのスッラ戦の通信障害発生に関しても、アリーナでスッラと戦えるのはストーリーで彼を撃破した後になることから、直近で取り込まれ残滓がまだ比較的残っていたスッラの人格が自分を殺した張本人である621に強く反応した結果ではないかとする説もある。ただし「意識がコーラルの流れに散逸する」という現象も存在する以上、この説もCパルス変異波形の関連を断ち切れるものではない

*6 途中のオールマインド依頼の選択ミッションである「コーラル輸送阻止」と「ヴェスパー3排除」のいずれかを蹴った瞬間にフラグが折れてしまうので、本当の意味で「621が自らの意思で手を貸してやる」必要がある。

*7 ウォルターはケイト・マークソンの存在を怪しんでおり、カーラに調査を頼んでいるが、結局ケイトとオールマインドの関係には辿り着けなかった。介入・襲撃してきたドルマヤンは唯一オールマインドとは別の要因でリリース計画を早期に知っている人物だが、621が計画を進めようとしていることをどうやって察知したのかは不明。

*8 アプデが何度も入り、なおかつ該当するパーツの性能調整まであったのに名前だけは未修正なので、フロムの設定ミスではないと思われる

*9 一応過去のシリーズで棒状のセンサーユニットを持つライフルというものがあったため、銃剣に見えるセンサーとか言い張れなくはないが…

*10 ゲーム的な都合もあるが、オールマインドがこれに気付いた様子はなく、ネストからBANされることもない

*11 ほとんどゲーム的な都合ではあるが、アリーナ・トレーニング・戦闘ログ埋めを「賽は投げられた」ルートのチャプター5最終盤まで引っ張っていく縛りプレイをするとオールマインドから隠しセリフをもらえるあたり、(ほぼメタネタだが)一応ザイレムがプラントに突っ込む直前までサポートしてくれているのはシナリオ的にも事実と思われる。

*12 バレバレだが実際はカタフラクトに対してと見せかけて621の力の大きさに対しての物であり、元ネタと同様の伏せられたイレギュラー認定セリフである。

*13 なお後々明らかになる事情を鑑みると、修正=抹殺ではなく「あいつのせいで計画練り直しだよ…」という愚痴の類ではないかと思われる

*14 まさか自分自身にも止められなくなるとは夢にも思わなかったであろう