悪魔世界ワルドバロム

登録日:2025/01/25 Sat 23:59:11
更新日:2025/02/02 Sun 22:12:31
所要時間:約 16 分で読めます





世界がひび割れる中、大地は裂け、波は荒れ狂い、暗雲が空を覆う。


草木を枯らす障気とともに巨大な魔法陣から魔誕せし異形の存在……




その名も、ワルドバロム
*1



悪魔世界ワルドバロム》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DM24-RP4「王道篇 第4弾 悪魔神、復活(ワールド・オブ・バロム)」に収録されたオーバーレアの1枚である。

あの《悪魔神バロム》が五文明全てを取り込み世界そのものとなった、最大最強のデーモン・コマンド
そして王道篇の背景ストーリーにおけるラスボスである。……一応は。


解説


ワルドバロム OR ////自然文明 (8)
進化クリーチャー:デーモン・コマンド 15000
超無限進化:デーモン・コマンド・クリーチャー1体以上の上に置く。
ワールド・ブレイカー(このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする)
このクリーチャーが出た時、3枚以上のカードの上に進化していれば、相手は自身の手札をすべて捨てる。5枚以上のカードの上に進化していれば、次の自分のターンのはじめまで、相手のマナゾーンにあるすべてのカードのマナの数字を0にする。
このクリーチャーが攻撃する時、文明を1つ選び、その文明を持つ相手のエレメントをすべて破壊する。

コスト8のデーモン・コマンド進化クリーチャーで、進化元に1体以上のデーモン・コマンドを指定した超無限進化によって召喚される。
5文明全てを併せ持った所謂「5色レインボー」だが、この色は支払うコストに全ての文明を必要とする重さに加え、メインデッキに入る全てのカードがマナに成り得るデュエマの中でも例外的にマナを生まないマナ数0のカードタイプである。
その使い勝手の悪さから新規の5色クリーチャーが登場しては槍玉に挙げられてきた色でもあり、ましてやこのカードは召喚に進化元を必要とする進化クリーチャー

如何に効果が強かろうとも取り扱いには苦労する…と思いきや実はこのカード、デュエマの歴史を根底から覆すとんでもない新要素を備えている。
それは……





1の5色レインボー





であるという点。

星龍パーフェクト・アース》での実装より実に16年と9ヶ月もの間、マナ数0がデフォルトだった5色レインボーにとうとう5色のマナを生み出すカードが魔誕したのである。
従来の5色レインボーが安易にマナゾーンに置けず、手札に来ても腐ってしまう事故要因の塊だったのに対し、逆にこれはたった1枚で自然いずれかの文明のマナを自由に捻出できる。
ワルドバロムの登場より1年前から、今まで存在しなかった4色レインボーが《魅惑のロイヤル・エイリアン》と《ドリーム・ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》で段階的に実装されてきており、そうした布石を経て満を持してのマナ持ち5色レインボー魔誕と相成った。

1枚で全ての色のマナに対応できる優秀さは、擬似的に5色のマナを生み出せる《極楽鳥》で既に証明されている通り。
マナゾーンにも気軽に置けるため、全文明がマナゾーンに揃っていれば追加でマナブーストできる《フェアリー・ミラクル》の条件も楽々達成できる。
多色カードに共通してマナゾーンへのタップインは必須であるものの、マナ基盤として最上級の性能を備えている事は言うまでもないだろう。

5色レインボーならざる規格外のマナ基盤を誇るワルドバロムだが、実は5色もう一つの欠陥である全文明・最低5マナを要求する召喚難易度の高さも克服している。
《バロム》名称カテゴリの手厚いサポートを初め、同じパックに収録された後述するデーモン・コマンドタマシードの魔法陣サイクルや直近のDM24-BD4で登場した新規のサポートカード等々、コスト軽減や踏み倒しの手段が非常に豊富なのである。


能力の方も粒揃いである。

まずは打点だが、全シールドを一度に粉砕できるワールド・ブレイカーを搭載している。
パワー0の《零龍》という例外中の例外を除き、この能力は攻撃時のパワーが24000以上となるクリーチャーにのみ許されていたものであり、そのラインを明確に下回るパワー15000のワルドバロムが所持しているのは極めて異例である。
加えて召喚酔いしない進化クリーチャーなので、出して即殴る事も可能。

二つ目に、進化元の枚数に応じて威力が増大していくcip効果。
3枚以上で進化していれば闇文明由来のハンデスを発動し、《ロスト・ソウル》と同等の全ハンデスで相手の手札をズタズタにできる。
そして5枚以上なら、次の自分のターンのはじめまで相手のマナゾーンにある全てのカードをマナ数0とする凶悪極まりない疑似ランデスを発揮し、相手は殆ど何もできなくなってしまう。
5色カードがこれまで受けてきたマナ数0の呪いを押し付けんが如き効果であり、同じバロムである《悪魔神ドルバロム》のcipランデスも彷彿とさせる。
ただし、水晶マナの場合はマナ数が一旦0になっても水晶ソウルの効果で2か3に置き換えられるため、効果が通用しない点に注意したい。

効果を発揮するためには、超無限進化によって最低でも3枚以上のカードを進化元として確保する必要があり、ハードルが高いようにも感じられる。
しかし実のところ、進化元のデーモン・コマンドは1体でもいれば他のカードは種類を問わず、デーモン・コマンド1体と複数のタマシードで進化したり、予め進化元を重ねたデーモン・コマンドの上に重ねたりしてもOKであり、意外と簡単に達成できる。
ワルドバロム自身も次なるワルドバロムの進化元と成り得るため、ターンを跨いで再度召喚すれば連続して全ハンデスや疑似ランデスを仕掛けられる。

三つ目に、アタックトリガーによる文明を指定した相手のエレメントの全破壊効果。
こちらもバロム系列で度々見られた闇以外のクリーチャーに対する全破壊を連想させる効果で、悪魔世界となった事で文明指定かつエレメントにももたらすようになった。
こちらは進化元の数によらず発動でき、戦況に応じた文明のエレメントを選んで破壊できるので融通が利き、特に単色デッキに対しては絶大な破壊力を発揮する。
ただし、そもそも文明を持たない無色は指定自体ができないので注意。水晶マナに対するcipの影響のなさ然り、どうにもゼニス・セレス系統のデッキは苦手としている。


難点は「種族指定の進化クリーチャー」というそもそもの基礎性能に起因する取り回しの悪さとマクロな汎用性の低さ
当たり前だが進化クリーチャーというのは基本的に進化元が無ければ呼び出せない。使うには非進化のエレメントを同時にデッキに採用しなければならず大なり小なりデッキを寄せることになりがち。
特にワルドバロムの場合十全に活かすには多くの進化元を必要とするため退化にも頼れず、必然的に5文明すべてを採用した上での特化したデッキ構築が不可欠。
その為最高峰のマナ基盤性能とは裏腹に、グッドスタッフとして組まれることが多い既存の5色コントロール、取り分け近年の代表的なアーキタイプ【5色ザーディクリカ】との相性は実は良くなかったりする*2

とはいえこれは「マナ数1の5色カードがどんなデッキにも入る汎用性を持っていては不味い」という開発の判断とも受け取れる。調整の妙が光るカードと言えよう。


相性の良いカード


魔令嬢バロメアレディ SR /自然文明 (5)
クリーチャー:デーモン・コマンド 6000
G・ストライク
マッハファイター
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、カードを2枚まで、自分の墓地からマナゾーンに置く。
このクリーチャーが攻撃する時、自分のマナゾーンにあるカードの枚数以下のコストを持つ、名前に《バロム》とあるクリーチャーを1体、自分のマナゾーンから出す。

バロムにフォーカスして構築されたデッキであるDM24-BD4にて収録された1枚で、バロムの名称カテゴリで強烈にサポートしてくれる。
6マナある状態でバロメアレディを召喚、マッハファイターで即座に殴ればコスト8のワルドバロムも墓地かマナゾーンから踏み倒せる。
マナ数持ちとしてマナゾーンにも置きやすいワルドバロムとは好相性で、序盤に5色のマナとして活かした後でマナゾーンから展開する動きは強力である。
闇文明由来のバロムを取り上げながら異例の5色で組まれたDM24-BD4のデッキ内容から考えるに、ワルドバロムとはデザイナーズコンボと思われる。
一方で順当に出すとマナブースト込みでも7マナで最速着地だとワルドバロムの8コストに届かないため出せず、出してもタイミングの関係でアタックトリガーの全体除去は使えない、と噛み合いの悪い部分も多い。

超神星DOOM・ドラゲリオン SR 文明 (12)
進化クリーチャー:フェニックス/デーモン・コマンド/ドラゴン・ゾンビ 12000
このクリーチャーの進化元クリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
超無限墓地進化:クリーチャーを1体以上自分の墓地から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつ出す。
T・ブレイカー
メテオバーン:このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚、墓地に置いてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、その選んだクリーチャーのパワーを-9000する。その後、進化ではないクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。

超無限墓地進化によって召喚される進化デーモン・コマンド。
進化元にしたクリーチャーの数だけコスト軽減でき、ワルドバロムのcipの威力に関わる進化元の総数を大幅に増やした上で召喚できる。
ワルドバロムは進化クリーチャーなので、メテオバーンによる非進化クリーチャーのリアニメイトには対応していないものの、進化元の数を稼ぎたいなら恰好のクリーチャーである。

詳しくは個別項目を参照。

神羅ケンジ・キングダム P(VR) /自然文明 (4)
進化クリーチャー:デーモン・コマンド/ドリームメイト/ルナティック・エンペラー 6000
このクリーチャーを自分の墓地から召喚してもよい。
究極進化:進化クリーチャー1体の上に置く。
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から3枚を墓地に置く。その後、その3枚の中からクリーチャーを1体出す。

緩い進化条件とcipの強力な踏み倒しでカジュアルに使える究極進化として名を馳せた進化デーモン・コマンド。
究極進化する過程で進化元がちょうど3枚貯まる上に、ケンジからの展開先としてワルドバロムも踏み倒せるため、序盤に踏み倒しつつ全ハンデスを決めるなら優秀な候補である。


関連カード


悪魔界 SR ////自然文明 (6)
クリーチャー:デーモン・コマンド 13000
進化:デーモン・コマンド・クリーチャー1体の上に置く。
T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3つブレイクする)

コロコロコミックの付録としてDM24-RP4の限定版である「ジャシンvsバロム大決戦コロコロWinningパック」に収録されたワルドバロムのプレビュー版。
効果はもたず打点もパワー相応しかないと言うか登場時点で数えても10年以上前のコモンカードである《五元のロードライト》が進化になってパワーが+1000されただけのスペックなのでワルドバロムの性能には遠く及ばないものの、一応こいつもマナ数1の特性は受け継いでいる。
今後のカードプール次第では選択肢に入るかもしれない。

シークレット版が存在し、われらが松本しげのぶ大先生がイラストを手掛けた。

*3
魔誕と光喜楽識炎怒哀樹の決断(パーフェクト・バロム) VR ////自然文明 (5)
呪文
次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)自分のエレメントにすべての文明が揃っていれば、かわりにすべてを1回ずつ使ってもよい。
►自分の山札の上から1枚目をシールド化する。
►カードを2枚引く。
►相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。
►相手のコスト6以下のエレメントを1つ選び、破壊する。
►自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。その後、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に戻してもよい。

「バロム」の名を冠する全ての文明を網羅したパーフェクト呪文で、こちらも5色のマナ数1という特性を持つ。
背景ストーリーでは、ワルドバロムにとっての必殺技「ワルドバロム砲」に相当する呪文である模様。

他のパーフェクト呪文と異なり、選択肢が各文明の特色を持つ5つに増えている。
コスト軽減やS・トリガー化を持たず、素撃ちするにも一つ一つの効果が控えめで到底コストを払う労力に見合っているとは言い難いが、代わりにバトルゾーンに5文明が揃っていると5つ全ての効果を1回ずつ使用可能になる。
そうなれば逆に5マナの呪文としては大きいアドバンテージを得られるので、ワルドバロムはもちろん、汎用的な多色クリーチャーや魔法陣タマシードなど場持ちの良い多色カードを複数並べるなどして追加効果を狙っていきたい。

いずれにせよスペックをフルに活かすには全文明のエレメントがほぼ必須で、専用構築を要求するワルドバロムとはまた別ベクトルで汎用性が高いと言い難い。
発売時点(2024年12月)での開発が想定する「"マナを生むことが出来る5色レインボー"で許される性能」のラインが、このカードとワルドバロムの2枚から読み取れる。

これもシークレット版が存在。
ワルドバロムに加え、同じく同弾収録の《魔誕の騎士ザガーン》《魔誕の斬将オルゲイト》《魔誕の猛将ダイダロス》《魔誕の獅子デスライガー》が描かれている。


*4
邪心臓の魔法陣 VR //文明 (3)
タマシード:デーモン・コマンド
G・ストライク
シンカライズ:このタマシードがクリーチャーであるかのように、この上に進化クリーチャーを置いてもよい。
このタマシードが出た時、自分の手札を1枚捨て、カードを3枚まで引き、もう一度自分の手札を1枚捨てる。
このタマシードを自分の手札からマナゾーンに置いた時、アンタップする。

邪眼の魔法陣 VR //自然文明 (3)
タマシード:デーモン・コマンド
G・ストライク
シンカライズ:このタマシードがクリーチャーであるかのように、この上に進化クリーチャーを置いてもよい。
このタマシードが出た時、自分の山札の上から1枚目を見る。それをシールド化するか、手札に加えるか、あるいはマナゾーンに置く。
このカードを自分の手札からマナゾーンに置いた時、アンタップする。

邪爪の魔法陣 VR //自然文明 (3)
タマシード:デーモン・コマンド
G・ストライク
シンカライズ
このタマシードが出た時、次のうちいずれか1つを選ぶ。
►プレイヤー1人の墓地のカードを好きな枚数選ぶ。その持ち主は、それらのカードをシャッフルし、山札の下に置く。
►コスト4以下のエレメントを1つ、またはマナゾーンにあるカードを1枚選び、持ち主の山札の下に置く。そのカードの持ち主は、自身の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
このカードを自分の手札からマナゾーンに置いた時、アンタップする。

邪尾の魔法陣 VR //自然文明 (4)
タマシード:デーモン・コマンド
G・ストライク
シンカライズ:このタマシードがクリーチャーであるかのように、この上に進化クリーチャーを置いてもよい。
このタマシードが出た時、カードを1枚引く。その後、コスト3以下のコマンドを1つ、自分の手札またはマナゾーンから出してもよい。
このカードを自分の手札からマナゾーンに置いた時、アンタップする。

邪脳の魔法陣 VR //文明 (5)
タマシード:デーモン・コマンド
G・ストライク
シンカライズ:このタマシードがクリーチャーであるかのように、この上に進化クリーチャーを置いてもよい。
このタマシードが出た時、自分の山札の上から3枚を墓地に置いてもよい。その後、コスト4以下の、クリーチャーではないカードを1枚、自分の墓地からコストを支払わずに使ってもよい。
このカードを自分の手札からマナゾーンに置いた時、アンタップする。

背景ストーリーにおいてワルドバロム魔誕の贄となった「魔法陣サイクル」のタマシード。
《邪心臓の魔法陣》のみ前弾「ゴールド・オブ・ハイパーエンジェル」にて先行収録され、残りの4枚はワルドバロムと同時に収録されている。

テキストを見てわかる通り、《Volzeos-Balamord》及び《》を構成するキング・セルと同じ
  • G・ストライク持ち
  • 3色の多色カード*5
  • 手札から置いた時のみマナゾーンにアンタップインされる
という性質を有する。
シンカライズを持つタマシードでワルドバロムの進化元に取れる他、3色という事で召喚用の文明もたやすく捻出可能と分かりやすいデザイナーズコンボを形成している。
こと5色コントロールに採用する分にはワルドバロム及びパーフェクト・バロムと比較して汎用性の高さから候補になる。

上のイラストは「刺激爆発デュエナマイトパック」にて5種類揃って早々に再録された際のもの。
実物にはこのイラストが5分割されてフルフレーム仕様で印刷されており*6、5枚を並べると背景にワルドバロムが浮かび上がるというゴッドを彷彿とさせる仕様になっている。


背景ストーリー


月より現れた謎の軍勢・超化獣と超獣世界の住人との闘いも佳境に入った頃、事の元凶である《暗黒剣 フラヴナグニル》はついに行動を開始する。
DARK MATERIAL COMPLEX》の撃破直後に解体された《アビスベル=ジャシン帝》の肉片、それらを超化獣の統率者である夜の四天王こと《光喜の夜 エルボロム》《楽識の夜 フミビロム》《炎怒の夜 アゲブロム》《哀樹の夜 シンベロム》らの肉体に密かに埋め込み、超獣世界の侵攻に向かわせた。

そして戦いを経て四体の喜怒哀楽の感情が極まった時、それぞれの肉体に埋め込まれていたジャシンの肉片が身体を突き破って蠢き、四体を生贄とする魔法陣が形成された。
最後に、暗黒剣がジャシンの心臓を魔法陣に配置した事で魔誕の準備は整い、世界がひび割れ始める。
草木を枯らす障気とともに、巨大な魔法陣から魔誕せしは異形の存在───《ワルドバロム》。

ついに魔誕したワルドバロム、その混沌は神々すら平伏させ、その瘴気は虹すら根元から腐らせ、その魔誕は神の権威すら失墜させ、超獣たちの生誕と死のサイクルを歪め、有機と無機の概念をも崩壊させてしまった。
ワルドバロムが閃光を放てば悪魔たちは激しく歓喜し、激流を放てば悪魔たちは享楽に興じ、業焔を放てば悪魔たちは聖なるものへの怒りを露わにし、豊潤な死を放てば悪魔たちは封じられていた主の哀しみを思い、全ての悪魔が魔誕を祝った。

そして掌より漆黒の虹───ワルドバロム砲を放つと、全ての文明が壊滅的な被害を受け、深淵の入り口まで巨大な穴が開いてしまう程だった。

事の元凶を目の当たりにした《超天使 ゴルドラン・ゴルギーニ》と《爆翠竜 ゴルファンタジスタ》は、果敢にもワルドバロムに立ち向かっていく。
が、ワルドバロムの放つデコピンによって二体まとめて吹っ飛ばされ、後に続いた勇士達も敗北した。
五つの文明は例外なく崩壊し、超獣世界にもはや抗える者はおらず……



かくして世界は、バロムに包まれた。(ワールド・オブ・バロム)




しかしながら実はこの魔誕、あまりにも多くの力を巻き込んだために不安定な状態での復活となっていた。
そして自分の肉体を取り戻さんとするジャシン帝がワルドバロムにゆっくりと近づいたその時、ワルドバロムの器であるジャシンの肉体が反応し、なんとワルドバロムの魂がその身体から押し出されてしまう

魂を失ったワルドバロムの肉体は崩壊、その魂は暗黒剣が回収し、何処かへ消え去っていくのだった……。


余談


  • 開発陣によれば、ワルドバロム及び関連カードがマナを出せる5色レインボーとなったのはバロムだからこその特別扱いとの事。その為これから先登場する5色レインボーが同じようにマナを生めるデザインとなるかは未知数である。

  • 「5文明全ての力を取り込んで生まれた悪魔」というのは覚醒編のラスボス《最凶の覚醒者デビル・ディアボロスZ》を彷彿とさせる*7。「悪魔神、復活」には新規「ストーム」及び「XX」の《ストーム・ハイパーXX》も収録されており、恐らくセルフオマージュ。
    また「自身の存在を前提とした世界を構築する」という点は《龍世界 ドラゴ大王》と似通う。なんの偶然かどちらも「世界」を名に冠しており、ワルドバロムは「敵に回ったドラゴ大王がどういうものか」を端的に表す存在と言える。そして妙にあっさり退場した所も共通している

  • 通常版のカードイラストは《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》でお馴染み獅子猿(Shishizaru)氏が手掛けている。王道篇での派生バロムはいずれも今までバロム系列を担当してきた一徳氏とは別のイラストレーターが手掛けており*8、このワルドバロムもそれに則った形になった。
    尚、一徳氏はDM24-BD4収録の《S・S・S》とDM24-RP4に収録されたキャラプレミアムトレジャー版《死神明王バロム・モナーク》でバロムを新規で描かれている。
    項目冒頭のイラストはシークレット版のもので、担当は百瀬寿(Hisashi Momose)氏。百瀬氏は王道篇の途中から久しぶりにデュエマに復帰されたが、なんと転生編以来18年振りの参加である。またパーフェクト・バロムのシークレット版も担当した。


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最終更新:2025年02月02日 22:12

*1 画像出典:旧Twitter イラストレーター百瀬寿氏 @momos_page 2024年12月21日掲載 https://x.com/momos_page/status/1870469063119622534 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids

*2 これらのデッキはワルドバロムがなくともマナ基盤には困らないという事情もある

*3 画像出典:旧Twitter イラストレーター北熊氏 @hokuyuu 2024年12月21日掲載:https://x.com/hokuyuu/status/1870268326662017058 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids

*4 画像出典:旧Twitter イラストレーターmytea氏 @mytea_soso 2025年1月20日掲載 https://x.com/mytea_soso/status/1881219450718085364 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids

*5 楔3色だったヴォルゼオス及び新世界秩序に対しこちらは弧3色

*6 上段左:邪脳、上段中央:邪心臓、上段右:邪爪、下段左:邪眼、下段右:邪尾

*7 通常版のパーフェクト・バロムのイラストもデビル・ディアボロスZのイラストと構図がほぼ同じになっている。

*8 《悪魔神バロム・コバルト》:ムーピク(Moopic)氏、《悪夢神バロム・ナイトメア》:ナブランジャ(nablange)氏