ワンピース 海賊無双2
【わんぴーす かいぞくむそうつー】
ジャンル
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無双アクション
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対応機種
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プレイステーション3 プレイステーション・ヴィータ
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メディア
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BD-ROM / PlayStation Vitaカード
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発売元
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バンダイナムコゲームス
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開発元
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コーエーテクモゲームス
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発売日
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2013年3月20日
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定価
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【PS3】通常版:8,190円 TREASURE BOX:12,390円 【PSV】7,140円(全て税5%込)
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プレイ人数
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1~2人
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レーティング
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CERO:B(12才以上対象)
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判定
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なし
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ポイント
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海賊無双アクション再び QTEといった前作の不満点は解消 オールスター要素が増量 物語は原作を基にしたオリジナル 作業染みたワンパターンな展開 キャラ人選には出し惜しみ感あり
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無双シリーズ
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ONE PIECEシリーズ
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概要
バンナムとコーエーテクモが贈るジャンプ連載漫画『ONE PIECE』と無双シリーズのタッグ第2作。
不評だった前作の批判点を受け止めて、システムに大幅なテコ入れがなされた。
システム
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メインエピソード
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正体不明の霧にさらされルフィの仲間たちは凶暴化してしまったというのが事の発端。分断させられてしまった麦わらの一味を戦いの中で再集結させ、謎の霧の正体と黒幕を暴く冒険が始まる。
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最初はルフィしか操作できないが、麦わらの一味や一部の敵キャラは倒して「正気に戻す」ことで仲間にすることができ、以降そのキャラを操作できるようになる。
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仲間エピソード
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メインエピソード、仲間エピソードのクリアで徐々に開放されていく。
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登場する敵キャラも含めてエピソードが用意されており、該当する仲間がその回のラスボスを務める。
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エピソードクリアされた仲間は、デュアルアタックの補助として「装備」できるようになる。
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新たなる挑戦者
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有料DLCで配信されている高難易度マップ。一部にオフラインで解放されるものあり。
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操作について
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前作と同じように、登場キャラを模したコインを装備させることでキャラの特性やパラメータ強化を図れる。3×3マスの装備枠に対して、縦・横・斜に何かしらの共通点を持った3キャラを揃えることで、ボーナス強化が可能。同時に3×3マスあったが、縦3行しか組み合わせが無かった前作に対して戦略性が増した。
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攻撃を繰り返しているとゲージがたまり、満タンになると一定時間だけキャラを強化できる「スタイルアクション」というシステムを新たに採用。仲間との協撃はここで使えるように。
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3段階あった難易度調整に隠し難易度が追加された。
評価点
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演出
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前作に引き続き、ポリゴンの動きやオリジナルのセリフがフルボイスであったりと、非常に原作の雰囲気が引き出されている。
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本作でよく登場する霧の質感や、キャラの肌といった細かい部分の描写が強化されている。
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前作もそうだったがキャラが出す技の再現度はかなり高く、スタイルアクション状態に突入した時の特殊効果も原作のキャラ個性を反映したものになっている。
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キャラ数の増加
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事情があって麦わらの一味に協力することになるという流れで、特徴のある敵キャラを数多く使用することが可能になった。
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四皇や海軍との共闘は原作さながらのゲームで味わえる点は評価が高い。
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雑魚敵の物量も単純に増加。それでいて、処理もあまり重くならない。
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前作のイライラ要因削減
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QTEは激減しアスレチックは最初から存在しない。メインストーリーに無双を取り込んでいる。
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移動や技を制限してしまう細い道がマップが減った。またステージの通行止めの配置数も軽減されている。
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傷ついた仲間は近づくことで一定量だが自動回復できるようになった。仲間が倒れることが敗北条件に含まれない戦闘も増えたので気楽にプレイできる。
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一定レベルまでという制限付きだが、戦いに出ていないキャラをお金で成長できるので育成の手間が激減。
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全てとまではいかないが、無料DLCで配信される衣装が増え、オンラインプレイをしなくてもトロフィーコンプが可能に。
賛否両論点
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オリジナルストーリー展開
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海軍頂上決戦は経験済みだが、白ひげやエースが生きており青キジが海軍を去っているというパラレル設定。
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パンクハザードも世界観としては登場するが当時はまだアニメ放送が最序盤である点と関与するキャラクターの声優も未発表な点からシーザー、モネ、ヴェルゴは未登場。
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それでも漫画や劇場版といった物語を一切捨象されたオリジナル展開、とくにエースの死が賛否両論激しかった事を含め、生存者も多くお祭りゲーとしては一気にとっつきやすいものとなった。
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その反面、現実味はかなり薄い他、キャラの設定も大幅ではないが改変がみられたりするので原作に思い入れのある人からは違和感がある。
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原作では実現できなかったIFストーリーやキャラ同士の掛け合いも用意されているのだが、原作のセリフが文脈や発言者の性格を考慮せずに出てくることも。
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本ゲームの流れとこのストーリー設定はうまくかみ合ってはいるのだが、正気を失ったボス格を倒しては逃げられてを繰り返すので、単純にお話としてはワンパターンで面白みに欠ける。
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依然としてクセの強いキャラ
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原作再現の一環ではあるが、ゲージを充填して一時的な強化を図るエネルや攻撃前に「ROOM」を展開する必要があるトラファルガー・ローはやや上級者向けと思われる。
問題点
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キャラ数の見劣り
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プレイアブルのキャラは前作と比較すれば大幅に増えたが、無双シリーズ全体で見比べればそこまで多いわけではない。
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本作には敵味方含めて、独特な攻撃手段をもつキャラが豊富なためそれらのうち一部しかプレイアブルにできないのは非常に残念。
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もっとも、各キャラごとのグラフィックを用意し個性を再現することは難しかったとは考えられるが。
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新世界に行く前の麦わらの一味が隠しキャラ扱いになっていたり、相変わらずシャンクスなどの人気キャラなのにもかかわらず出ていないなど出し惜しみ感がある。
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使い回し
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仲間エピソードがプレイアブルキャラ以外のキャラに対しても非常に豊富にそろえられているのだが、やる内容はつまるところ既存のマップで指示に従って雑魚敵や敵将を撃破するというものなので、作業に感じやすい。
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BGMやマップは前作のものもいくつかある。有料DLCで購入できるストーリーも既存のマップが登場する。
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操作の面倒くささ
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コインの数はレベルが上がるにしたがってセットできる数が増加していき最終的に3×9=27枚となりかなり多く、隣り合わせのコインの隣接効果を引き出すという要素もあり、強化高難度を極めたプレイをしたい場合はレベル上げが必要なことは当然だが、各操作キャラのクセに合わせて理想的な装備コインの組み合わせを作ることも重要になってくるので準備時間がかなりかかる。
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敵将レベルを撃破すると、その敵にカメラがアップしスローモーションとなる演出が追加されたので、こちらのコンボ入力などが中断されて厄介。
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通信協力対戦
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全滅すると経験値が貰えない。経験値を大幅に稼ぐ手段となっているのだが、協力相手を待つ時間や失敗したときの徒労などリスクも大きい。
総評
オリジナルストーリーの介入、プレイヤブルキャラの増量など、前作の不評点にテコ入れがなされ、海賊無双シリーズでも非常に遊びやすくなったのだが、無双としても『ONE PIECE』としても本作の出来自体は良くも悪くも普通。
また原作ものとして細かい描写は期待できず、戦略・無双ものとしてのガチプレイをするには準備時間などの要因からややハードルが高い。
何をどの程度期待するかでこのゲームに対する印象が大幅に変わるだろう。
余談
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初週売上はPS3とVita合わせて約33万本と前作の二倍近く落ちている。前作の評判が著しくなかった反動が響いたと思われる。
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2015年3月26日に続編の『ワンピース 海賊無双3』が発売。
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こちらはオリジナルストーリーは撤廃して原作ストーリーを辿っていく展開に変更となった。
最終更新:2025年02月09日 22:41