北米で先週発売されたプレイステーション4。ねぇ、どうなの?
まずは北米で発売され、発売初日に100万台を売り上げたPS4。日本発売は来年の2月ですが、米Gizmodoがレビューしているので、見てみましょう。かなり長いレビューなので、覚悟してどうぞ。
やってきた! ついにPS4がやってきた! すごいぞすごいぞ!
PS4とは何ぞや?
PlayStation 4、プレイステーション4。2006年以来となるソニーの新型コンソール。ゲーム好きのゲーマーのためのゲーム機。テレビにつないで使う400ドルの美端末。次世代を担うゲーム機2つのうちの1つ(Wii Uには悪いけど、はいってない)。なんで注目されてるの?
こんな大物リリースは久しぶりだから。任天堂が独自のスケジュールでリリースをするなか、マイクロソフトとソニーは、昔からのゲーマーのハートを射抜くためレースを続けている。2006年11月にソニーがPS3を発表して以来、両者ともに新たなゲーム機は出していなかった。
当時、PS3発売はPS2の圧倒的な成功の流れでやってきたもの。しかし、今回はそうではない。マイクロソフトのXbox 360が、32ヶ月連続で最も売れているゲーム端末だという現状にあったからだ。(ちなみに、今年の9月にグランド・セフト・オート Vのおかげで、PS3がやっとトップの座に輝いた)又、2013年のゲーム業界の変化も関係している。
デジタル販売、ダウンロード可能なゲーム、ソーシャルメディアとの連動、エンタメアプリ等々など、ゲーム界における絶対的存在であることは難しくなってきた時であり、これから10年のリビングという空間の在り方を決める、新たな始点となる時なのだ。
さぁ、我々がPS4を十分に触って、まず初めに抱いた感想をここに挙げていこうと思う。
デザイン
■コンソールなんと言っても、まずはコンソール、本体だ。滑らかですこし傾斜のある黒い箱。左上には、光沢のあるプラスティック部分も。大きいけれど大きすぎないサイズ。幅11インチ(約28センチ)、長さ1フィート(約30センチ)、高さ2インチ(約5センチ)、小さめのピザの箱とでもいうサイズだ。前面には、ディスク用スロットと2つのUSBポート。端末の上部と下部にある溝が、全体をがっしりと強固にみせる。
PS3の微妙な形状よりも遥かに魅力的なデザインだ。テレビの下の棚にも、リビングのエンタメ用セットの中心にも上手く収まりそうな感じ。高さ1フィートと言えども、PS3又はXbox 360が入るところならば、問題なく置くことができる。どんな部屋/場所にも問題なくフィットすると自信を持って言える。
電源を入れると、上パーツと下パーツの間(下パーツの上部分)に青いライトが点く。起動すると白いライトへと変わる、電源を切る時は赤に光る。これがまた不必要だが、未来っぽい。
と、まぁ見た目のデザインはこんなところ。ライトが青く光ろうが、上と下の間のギャップが格好良かろうが、艶のある黒いパーツが高級感があろうが、見た目を一言で言えば「黒い箱」。XboxシリーズやセガサターンやPS2と同じく、テレビの下や横にある電源いれたらライトが点く黒い箱である。PS4もこの点では違いはない。そもそも、この黒い箱がどうだというよりも、この黒い箱で何ができるか、が本題なのだから。
中身が重要なのだ。それで言うと、PS4の中身は今までの端末とは全く違う。新たなx86アーキテクチャをひっさげたPS4は、今までで1番パソコンに(そしてXboxに)近い端末だと言える。ある意味開発者には扱いやすい端末である一方で、実に特異な端末でもある。
■コントローラー本体であるコンソールは、1度置き場所を決めてしまえばそれまでで、例えライトが光ろうとも目立たない存在になるだろう。もっと近くに、手の中にあるもの、それがコントローラーだ。DualShock 4(DS4)コントローラー、これがめちゃくちゃアツイ。
DS4は、プレイステーションのコントローラと瓜二つ。十字キーも、前モデルと同じ配列だ。が、前モデルから進化した箇所があり、そこがすごく良い。
プレイステーションボタンは、少し下方に位置を変えており、こうすることによって新たにタッチパッドの場所が確保された。もちろん、このタッチパッドでクリック操作をすることが可能だ。左右のトップ部分にはフラッシュボタンがあり、これはスタート/セレクトボタンの代わりとなるもので、「オプション」と「シェア」。背面にも大きな変化がある。つぶれた五角形のようなパーツは、時に白/青/赤/緑に光る。ゲーム中に光るのは、ムードメーターのような存在だろうか。また、PS4のオプションとなるカメラを使えば、この光がコントローラーのビーコンとしての役目となる。
見た目はそんなところで、1番重要なのはその触り心地。使い心地は、めっちゃくちゃ最高。DualShock 3からは劇的な改善だと言える。スティックは若干小さくなり、良い意味でより堅くなった。スティックの縁に取り付けれたゴムパーツのおかげで、親指がスティックからすべることもないし、強く力をいれずとも握りやすい。スティックはオフセット配置(Xboxはこれ)がいいと思っていた人ですら、真横配置も悪くないなと思うだろう。まぁ、逆にDS3が悪かっただけとも言えるけど。
さらにPS3からの大きな変更点として、背面にあるL2とR2トリガー。DS4では内面にカーブしている(これこそトリガーのあるべき姿だ)。Xboxに比べると柔らかいものの、それはそれでまた悪くない。PS4なら「Killzone: Shadow Fall」で、トリガーをメインに使えばいいだろう。R2で撃つのはとても気分がいい。最高。
■カメラプレイステーションカメラは、前面に2台の広角レンズのあるの横長いやつ。マイクも前に4つ。カメラはオプションでプラス60ドル(約6000円)、ここがデフォでついてくるXbox Oneとは違う。このカメラは、PS4のお楽しみ機能である顔認識ログインやPIPストリーミング等を使うのに必要となる。
カメラには折りたたみ可能なスタンド付き。手で上下に首を振れる以外には、Kinectやプレステ前モデルと同様に可動パーツはなし。
スタンドをつければ、ジョニー5のように見えなくもない。
使用感
■ゲームするPS3やXbox 360のみでプレイしてきた人からすればパラダイスだろう。一方で、パソコンゲームをしてきた人からすれば、大きな変化はなし。テクスチャはより高画質、より高い要求にも応えられるハイパフォーマンス、爆発はより爆発らしく、ダストはよりダストらしく、雨はより雨らしく。前からわかっていたと言えばそうなんだが、実際に目でみると想像以上だ。
現段階ではまだ発売されたばかりなので、プレイできるゲームには限りがある。また、発売同時にリリースされるゲームは、今までのことを考えても、まだまだシステムの力を最大限に引き出した画であるとは言えないだろう。開発者側は、これから数年でマシンをもっと理解してよりそれに見合う良いものをだしていく。さらに、レビュー時はプレレビューだったということ、さらにメディアで書いてもいい内容となると、ゲームの内容はさらに限られていた。
しかし、それでもレビューで目にした中で(主にKillzoneやKnack等、また書けないけれど目にした他のゲーム)PS4は大きく進化したと言える。ただ、ちょっとやり過ぎな箇所もある。目にするものは全て美しいのだが、新機能の中には余計だと感じるものもあるのだ。
コントローラーには、新たにタッチパッドが搭載された。が、これはめったに使うことがない。(例外的に、Kilzoneではタッチスクリーンを十字キーとして使うけど)タッチスクリーンの十字キーに触るためには、リアル十字キーを超えていかなければならない。これが、なんというか使いにくく、あまり使わなくなる理由ではないか。
コントローラーに内蔵されているスピーカーにも同じことが言える。コントローラーにスピーカーがあるのは良い、Wiiが始めて以来良いことは良いのだが、こちらも絶対欲しい機能かと言われるとそうでもない。PS4をもってしても、その感想は変わらず。Killzoneではオーディオログがここから流れる、Knackではクリスタルが砕ける音がここから流れる。しかし、こっちとしては「で、だから?」と言った感じ。残念ながら、どうでもいいレベルの機能なのだ。
さらにプレイステーションカメラに関しては、今言ったことx2という感想。つまり、「別にいらなくねx2」という気分だということ。もちろん、まだまだ発売当初だというのは頭にいれておかねばならない。だが、カメラの使用方法が薄いというかなんというか。今のところ、「Just Dance」のみで使うくらい。今後、Kinect等とクロスプラットフォームが実現すればまた期待ができるだろうが、まぁないだろう。もちろん、カメラが悪いと言っているわけではない。良い、ただしオプションでの購入理由がとくにない、使い道がいまのところないという話。もちろん、カメラを使ったゲームが今後増えれば、また変わるだろう。
PS4の最も魅せたい新機能といえば、「Playroom」だろう。E3でも流れたデモ動画が以下のもの。
デモ動画と大きくかけ離れてはいないが、実際にはまぁ動画ほどエキサイティングではない。ロボットをたくさん出したり、DS4の新たなモーションコントロール入りのコントローラーで揺らしたり、タッチパッドを使ってロボットをひっくり返したりもできる。クリックすれば、ロボットはコントローラーに吸い込まれる。面白い、楽しい、けれど馬鹿らしい。今のところPS4の新たな機能を全部使ってできることと言えば、このロボット遊びだけというのが虚しい。
ゲームに関して絶対に言っておかなければならないことがある。PS3と違い、マルチプレイは有料である。繰り返す、有料である。もし、オンラインでプレイするならば、プレイステーションPlusの会員にならなければならない。ちなみに、こちら年会費が50ドル。ソニー版のXbox Liveと言える。ちなみに、動画ストリーミングは無料だ。
しかし、オンラインゲーマーにとってはこの仕様はかなり痛い。自分もショックを受けたゲーマーの1人だ。
■インターフェースPS4のインターフェースは、より画像をメインとしたレイアウト/操作、よりカラフル、そして何よりPS3と比べて速い。PS3のインターフェースがリスト系だとしたら、PS4はタイル系だ。
まずログインすると、横にならんだタイル表示メニューがでる。ゲーム、アプリ等のリストである。この中から1つ選択すると、ゲーム(又はアプリ)の詳細が、例えばマルチプレイへのショートカットや、最近アップロードされた内容などが表示される。
ゲームやメディアアプリに加えて、テレビ画面右側に行くとゲームストリーミングやハイライトシーン等を見るエリアも設けられている。また、カーソル付きのウェブブラウザもある。このカーソルはスティックで操作するのだが、なぜコントローラーにあるタッチパッドを使わないのか不思議である。
横並びのアプリの列の上に、小さいアイコンの列がある。これは、各種設定、プロフィール変更やメッセージ、友達のリスト等がチェックできる。友達のリスト、つまり次の項目のソーシャルの出番だ。
■ソーシャル友達とつながるというのは、PS4を広く体験する鍵である。(2000人まで登録が可能)だが、様々なアカウント/友人が存在することから、PSNが友達を2つに分類分けしている。1つは、アバター表示でスクリーンネーム使用のもの。もう1つは、写真で本名使用のもの。また、友達は承認制となっているので、一方的にあちらの許可なくつながりが成り立つことはない。PSN上では、一方的なストーキングは許されないのだ。友人とつながると、彼らの動きをフィードで見ることができる。このフィードはもちろん自分でカスタム可能。
友達とつながることで何ができるか、広く言えばインターネットを利用することで何ができるのか、これがなかなか悪くない。PS4は、通常ユーザーの動きを録画している。基本的には15分のダッシュカムだ。例えば、プレイ中に自分でもびっくりの神業を起こしたならば、すぐに「share」ボタンを押して、友人間でこの神プレイを動画共有できるのだ。また、編集してSNS上にアップすることも可能。SNSは、Facebookへの動画ポスト、Twitterへはスクリーンショットのみ。
また、自分の動画にナレーションをつけるのも簡単にできる。設定からヘッドセットのマイクをオンにし(また、オプションのカメラがあればそれを使うのもOK)音声を録音可能。動画を公開する時に、この音声がのってくる。現段階では、後からオーディオの編集/追加や、PIPの機能はない。今後に期待したいところ。
SNSへのポストは選択肢の1つ。ゲーム画面をストリーミングする、つまり実況するという選択肢もある。Ustream等に動画配信できるのだ。PSカメラがあれば、プレイしている自分自身を映すこともできる。メニューから、配信したいストリーミングサービスを選択し、設定(自分の顔を映すか、コメントをリアルタイム表示するか等)をいくつか選べば、すぐにストリーミング開始だ。TwitterやFacebookへのクロスポストも、チェックボックスに印をいれるだけでできる。実に簡単。叫びだしたくなるほど簡単にできる。ここまで簡単にできれば、さらに多くの人がやり始めるだろう。
ただ1つ言っておかなければいけないのは、PSNのソーシャルシーンは現段階ではゴーストタウン同様だということ。つまり、人がいない、賑わっていないのである。もちろん、それはレビュー時(発売直前)ならば当然のことで、今後の賑わいが楽しみなのだが。
■ストアプレイステーションストアも、PS4同様に大きく変化した。まず目につくのは、そのユーザーインターフェースだろう。速い、ラグは感じない。大きなタイトルが発売になると、店に行くのもAmazonを待つのも気をもむ。今やダウンロードするのが1番だろうが、20GBを超えるファイルダウンロードを待っている時間もこれまた気をもむ。PS4の素晴らしいところは、まず「シングルプレイ」か「マルチプレイ」かを選んでダウンロードを開始でき、ダウンロードが始まるやいなやプレイを初められるということ。
一方で、ストアでのテレビ番組や映画の扱いは逆方向、ダウンロードの必要がないのである。PS3でダウンロードを待っていた時とは違い、PS4でのストアはストリーミング視聴ができるようになった。
■エンターテイメントアプリまだまだ発売したばかりで、スタートラインという現状では、エンタメアプリで見ることができる数は多くはない。しかし、その分粒揃えと言える。映画やテレビ番組は、絶対見たいタイトルをそろえており、NetflixやHulu Plus、Amazon Instant Video等ももちろん利用可能。どれもPS4ならではのインターフェースになっている。
PS4では、メディアアプリ起動中のスクリーンショットがかなり厳しく禁止されているので、スクリーンショットではなくテレビ画面を写真に撮ったものを以下に。
NetflixAmazon Instant VideoHulu Plusエンタメアプリの中には、大手なのに残念ながら現段階で含まれていないものがある。例えばHBO Go、これはXbox Oneへは搭載されているが、PS3にはついにこなかった。例えばYouTube、PS3にはあったがXBoxにはなかった。
それでも、発売初期の現時点では悪くない品揃えと言える。が、本当の勝負は数ヶ月後にどうなっているか、だろう。
■その他プレイステーションのカメラを60ドルで購入するとする。(60ドルあれば、ゲームが買えるけど)確かに、プレイステーションのカメラなのでPS4にすっきり馴染む。が、その先には特に何もない。使い道が浅いのだ。ただ、マイク又はヘッドセットをコントローラーに差し込むことで、音声認識が使えるようになるという技がある。「プレイステーション」と呼びかければ、それが音声コマンド開始の合図。立ち上げたいアプリの名前を言えば、そこにジャンプし「スタート」と言えばそれが起動される。全体的にはすんなり動くが、時には何度も同じことを言わねば認識されないこともある。また、何か作業中に違うアプリに移動しようとすると、「これを終了しますか?」表示され、音声認識がきかなくなることもしばしば。
カメラなので、見る機能でいうと、顔認識でのログインがある。カメラが顔を認識すると「誰々さんでログインしますか?」と選択してくれ、コントローラーを掲げてOKすれば、ログインができる。レビュー時にはこの機能は不確かな動きであったが、今後ソフトウェアのアップーデートで改善されていくだろう。どちらにしろ、コントローラーで「OK」せねばならないところで、顔認識ログインの素晴らしさは半減してしまう。
「OK」のためにコントローラーをどうせ手にするならば、顔認識はなくても自分でログイン選ぶくらいできますし。
また、カメラにはその設置位置にも疑問を感じる。例えば、Playroomのデモ動画では、床から20インチほどのところに設置されている。が、Just Danceをプレイしていると、テレビの上に置けと指示が出るのだ。もちろん、カメラの位置は簡単に移動できる。移動できるけど、面倒くさいじゃんって話。1つの場所に置きっぱなしでいいのならば、利用者ももっと増えるのではないだろうか。
カメラ以外で、その他として挙げるならば、プレイステーションVitaだろう。Wii Uのように、リモート端末として使うことができる。レビュー時にVitaはなかったが、ソニーのイベント時にVitaを試してみる機会があった。画質も問題なく、テレビ画面とVitaを交互に見つつプレイしても問題なし。ただ、vitaにはL/Rボタンがないので、そこはタッチスクリーンを使うことになる。慣れないと変な感じ。
持っていれば使えばいいが、わざわざ買いに行くまではない。
良いところ
これぞまさに次世代ゲーム機であり、次世代は良い世代になりそうだ。言わなくてもわかると思うが、グラフィックとパフォーマンスは最高のさいっこうである。予想していた通りだが、やっぱりすごい。
DualShock4もいい。Xboxには数年前に搭載された機能だと言えばその通りだが、DS4がDS3の長年の失敗から学んだ素晴らしいコントローラーなのは間違いない。数時間のプレイにも馴染む握り心地のいいコントローラーは、たとえDS3で失敗した過去があっても、すばらしハードウェアであることに変わりはない。触って感じればそれがわかる、素晴らしいと。
PSNへのアップデートは、また別の新風と言える。PS3のインターフェースは、遅いし古いしつまんないし、嫌気がさしていた。だからこそ、PS4のインターフェースにより新風を感じるのだ。ソーシャルネットワークやストリーミング機能で言えば、他端末がすでに対応しているので遅い参加だと言えるかもしれない。しかし、PS3が発表された2006年当時、ストリーミングはまだまだ一般的ではなかった。Netflixもまだ、DVD配達をメインでやっていたころである。Ustreamのようなサービスはまだ存在すらしていなかった時代である。なので、時代を経て現代のPS4にこれらの機能が加わったのは、当然なのだが、同時にPS4が時代にあった素晴らしいものだと言える点でもある。
ダメなところ
PS4は、PS3を含む今までのマシンと比べ、実に素晴らしいゲーム機だというのは間違いない。が、新機能に注目した時に感じるのは、その中途半端さ。あくまでレビュー時は発売前だったのはあるとしても、それでも新機能にガッカリしたのは否めない。動画やスクリーンショットの共有は素晴らしい、だがその共有場所や方法が制限されているのんはガッカリ。Facebook以外に動画アップの選択肢がないなんてガッカリ。他のソーシャルネットワークに貼れるリンクすらないなんてガッカリ。
せっかくのDualShock 4も全てを使いこなす道がないのにガッカリ。PS3の6方向モーションコントロールだって使う機会はほとんどなかった。PS4でもせっかくの新機能、高性能を持て余すことになるのではないだろうか。期待する点として、PS4ではインディーズのゲームをけっこうおしており、こうしたゲームでは(従来の大手人気ゲームに比べて)実験的に広い使い方がされるのではというところか。
が、もちろん現状の不満や悩みは、今後ソフトウェアアップデートや開発者達の努力で改善されていくだろう。現状では、PS4は、より良くなったPS3だということ。もちろんPS3と比べてめっちゃくちゃ格段にその性能はあがったのがが、それでも使える新機能=驚きの何かがなければ高性能のPS3と言われても仕方がないのでは。
過去をうけて作られた端末、つまり想像できる範囲の未来のゲーム機であり、100%完全に未来からやってきた想像を超えたものではない、ということだ。
買うべき?
まぁ待て落ち着け。ソニーファンならばもちろん即購入だろう。PS4は良いゲーム機だ。ソニーファンでなくても特に大きな問題点もないゲーム機だ。ゲーム機本体が400ドル、ゲームは約60ドルほど。価格もリーズナブルと言える。買ったら気に入るだろう、楽しいだろう。
が、特にソニーファンではない中立の立場の人ならば、又はちょっと周りを見てから決めようというタイプならば、今はまだ待ちの姿勢でいいのではないだろうか。Xbox Oneの発売もすぐだ。競合端末を見てから購入を決めても遅くはないだろう。
まずは、プレイできるゲームを見るのが最優先。次世代端末で「バトルフィールド 4」や「コールオブデューティ:ゴースト」を今すぐプレイしなくていいのならば、まだ待てばいい。これからもっと楽しいこと(メタルギアソリッド5、inFAMOUS Second Son等)が起きるのだ、それまで待ってもいいだろう。
また、ゲーム機で言えば、1年ほど購入を待つのはまったく悪いことではない。ゲームはもっと作り込まれ、グラフィックは向上し、もしかしたら価格低下もあるかもしれない。もーしかしたらの話だが。
まとめると、PS4は良い。PS4は素晴らしい。でも、もうちょっと待って様子見てもいいんじゃないの? ということ。
つまり、2月の日本発売の頃には「買い」かどうかハッキリしているのではないでしょうか。
そうこ(ERIC LIMER 米版)