スマートロックも進化が進む!
ラスベガスで開催されているテクノロジーの見本市「CES 2025」では身の回りのガジェットから、ホームテックまでさまざまな規模のテクノロジーが発表されています。
こちらの「Sense Pro Smart Deadbolt」もまた次世代のホームテック。
いわゆる組み込み型のスマートロックなのですが、すでに鍵穴なんてありません。スマートフォン解錠がベースに設計されているんですね。物理鍵はレガシー…。
ハンズフリー解錠にウルトラワイドバンド技術を統合
注目したいのがその解錠の仕組み。
「Sense Pro Smart Deadbolt」は、IOS18から追加されたエキスプレスモードでのハンズフリー解錠に対応。iPhoneと同じウルトラワイドバンド(UWB)技術によって、対象のiPhoneの速度、軌道、動きを計算し、ユーザーがドアに到達して中へ入ろうとする意図を理解して解錠するそうな。
現行のスマートロックの中にも、位置情報やBluetoothの通信を検知してのハンズフリー解錠に対応したモデルもありますが、この「Sense Pro Smart Deadbolt」は、距離や方角まで緻密に把握して判断しているわけですね。すげえ…。
キーパッドやNFCによるタッチ解錠も対応
ちなみにハンズフリーのほかにも、キーパッドによるアクセスコード、NFCによるタップによる解錠と施錠も対応するとのことなので、対応iPhoneを持っていなかったり、スマホを室内に忘れて出かけても、寒空の中一晩サヴァイヴするリスクはありません。この辺も安心ですねー。
ところでウルトラワイドバンドって何?
ウルトラワイドバンドってなんぞ? という方も多いと思うので(ふだん意識しませんしね)、解説しておきますね。
こちらはiPhone 11以降のU1チップで実装された超広帯域無線技術のこと。
普段の生活の中では、iPhone同士でAirDropするときに方向を検知したり、忘れ物防止タグAirTagの位置を突き止めるのに使われていたりと、ワイヤレス通信を使って、端末間の距離や方向を正確に把握できる…といった、無線通信のことです。詳しくは以下をどうぞ。