政府は19日、大阪・関西万博会場で石川県輪島市の伝統工芸品「輪島塗」の大地球儀が展示されると明らかにした。出展を予定していたイランが撤退したため、建設済みのパビリオンを活用する。

 日本国際博覧会協会(万博協会)によると、作品は輪島市の所有で、現在は市内の美術館に展示されている。直径1メートルで重さ215キロ。「被災地を勇気づけ、復興推進の力に変えていく」との考えに基づき、万博シンボルの一つとして設置する。

 イランは万博協会が建設を代行し、費用を事後請求する「タイプX」で出展を予定していたが、国内事情で見送った。