東芝、水と太陽光のみで水素発電 15年度にも事業化
東芝と川崎市は13日、水と太陽光のみで稼働する水素発電システムの共同実証試験を2015年4月に始めると発表した。水素は電気分解で水から作り、必要な電力は太陽光発電でまかなう。水素貯蔵設備を組み込み、災害時も300人の避難者に1週間分の電気と温水を供給できるようにする。東芝は15年度にも事業化する方針だ。
水と再生エネから水素を作るため、二酸化炭素(CO2)を排出しない。貯蔵して燃料電池で発電できるシステムの実用化は日本で初めて。設備は移動が可能になっている。東芝の田中久雄社長は同日、「早期に1000億円規模に育てたい」と語った。当面は自治体の災害対策向けを見込む。費用は現状では数億円で、コスト削減を急ぐ。
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