動画視聴、月650円から ネットフリックスが日本で配信
動画配信世界最大手の米ネットフリックスは24日、9月2日に日本で開始するサービスの料金(税抜き)を月650~1450円とすると発表した。インターネットにつながるテレビやスマートフォン(スマホ)で映画やドラマが見放題になる。ソフトバンクと業務提携し、携帯電話販売店を契約の窓口とすることも正式発表した。
欧米の約50カ国で6500万人以上が利用するネットフリックスは、日本がアジア初進出となる。米国は7.99ドル(約970円)から動画の見放題サービスを提供しており、日本はそれより安い水準となった。米ハリウッドの映画やドラマに加えて、日本のオリジナル番組を配信する。
既にフジテレビジョンが男女の共同生活を描いた人気番組「テラスハウス」の新作を配信することを決めた。吉本興業もバラエティー番組などを制作する方針だ。
ソフトバンクは契約の仲介で提携する。ソフトバンクの携帯電話販売店「ソフトバンクショップ」でネットフリックスの契約申し込みや視聴ができたり、利用料金を毎月の通話料とまとめて支払ったりできるようにする。10月以降に発売する一部のスマホにネットフリックスのアプリ(応用ソフト)を組み込む。番組の共同制作も検討する。
ネットフリックスの日本上陸で動画配信サービスの競争が激しくなる。日本テレビ放送網子会社が月額933円(税抜き)で見放題になるサービス「Hulu」を手掛けており、約100万人の利用者を抱える。東宝など約30社も今秋から、作品ごとに料金を支払って視聴するPPV(ペイ・パー・ビュー)方式の動画配信サイト「ボノボ」を開設する。
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