「准保育士」導入反対を要望 保護者らの団体
政府の産業競争力会議が提案した「准保育士」の導入に反対する保護者らの団体が8日、関係する内閣府や厚生労働省に要望書を提出した。国家資格である保育士の不足は待機児童が解消できない一因。産業競争力会議は保育士より簡単な試験や研修で取れる民間資格として准保育士を提唱したが、団体側は「解決策にはならない」と撤回を求めている。
撤回を要望したのは、子育てをしながら働く親などでつくるボランティア団体「保育園を考える親の会」(東京・豊島)。保育士を含めた全体の賃金水準が下がり、人材確保がさらに難しくなり「保育の質が低下する」と主張した。普光院亜紀代表は記者会見で「現状の質は下げずに量を確保してほしい」と語った。