新興企業、ネット経由で資金集めやすく 改正金商法が成立
市場活性化策を盛り込んだ改正金融商品取引法が23日の参院本会議で成立した。インターネット経由で個人から小口の投資資金を募る「クラウドファンディング」の普及促進が柱。新興企業が資金を集めやすくする。2015年に施行する見通し。
改正法は企業がクラウドファンディングを利用し、1億円未満の資本調達ができるようにする。資金を募る企業と出資する個人の仲介業務に参入しやすいよう、必要な資本金を引き下げる。現行の5000万円から1000万円にする。
未上場の新興企業への投資は上場企業などに比べてリスクが高いことから投資額を1人当たり50万円までに制限する。
改正保険業法も23日の参院本会議で成立した。保険募集の基本ルールを創設する。勧誘する際に顧客の意向把握や加入の判断に役立つ情報提供を義務づける。