韓国大統領直筆の竹島石碑、一時撤去へ 文化財庁の許可なく
【ソウル=尾島島雄】韓国の慶尚北道・鬱陵郡が島根県の竹島(韓国名・独島)に設置した李明博(イ・ミョンバク)大統領の直筆のハングルを刻んだ石碑を一時撤去することになった。竹島を「天然記念物」と指定していることにより必要となる文化財庁の許可を土台の部分で得ていないことが判明したため。石碑設置で実効支配を強めることを狙ったが拙速な対応が浮き彫りになっている。
石碑は大統領の直筆で表面に「独島」、裏面に「大韓民国」、側面に「2012年夏 大統領 李明博」と彫り込んでいる。今月19日に孟亨奎(メン・ヒョンギュ)行政安全相らが出席して除幕式まで開いていた。鬱陵郡は土台の部分を早急に取り除き、直ちに石碑を設置し直す方針だ。